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「この猛暑で靴下を…?」アラフォー妊婦が助産師の指導に驚いたワケ。先輩ママに相談してみると

“誤った情報”は妊婦を余計にしんどくさせる

妊娠前の筆者

筆者(妊娠前)

 妊婦は孤独だ。妊娠していない人と比べると別の世界にいて置いていかれるような気持ちになる。そして私は発達障害もあるため健常者に近づきたいという思いが常にある。障害者だからという理由でできないことがこれ以上増えないよう、社会に接していたい。  知り合いのライターさんがライターに関するイベントを行うというので詳細を見てみると「会場の椅子は背もたれのない丸椅子」と書かれており、妊娠後期だと小さい背もたれのない椅子に長時間座っているのがキツいため、イベントに行くこと自体、あきらめてしまった。  お腹が大きくなるにつれてどんどんできないことが増えていき、今までいた世界の人と触れ合う機会がなくなる。  そんな不安定でただでさえしんどいマタニティ生活・育児生活の中で、エビデンスのない誤った情報を信じてしまうと、その分余計にしんどくなってしまうのではないだろうか。

“ゼロヒャク思考”でスポーツドリンクを我慢。あわや熱中症に

 私は発達障害の二次障害の摂食障害で、ゼロヒャク思考(白か黒かと極端に考えてしまう認知の歪み。完璧主義に近い思考)があるため、グレーゾーンの「ほどほど」という考え方をするのが難しい。そのことから助産師さんの言葉を信じざるを得なくなってしまったことがあった。  ある日の日中、お腹が重くてベッドで横になってウトウトしていると、体のだるさと体の内部から熱くなるような感覚で起きた。エアコンはつけているし直射日光が入らないようカーテンは閉めていた。しかし、体が火照ったように熱く頭も痛い。もしかして、これは軽い熱中症!? 部屋の中にいても熱中症になる可能性があると聞いたことがある。今年は6月からずっと暑い。  とりあえず水分補給。もともとお酒が好きだったため、妊娠前は二日酔い対策でスポーツドリンクを箱買いしており、常備していたDAKARAがまだ残っている。しかし、助産師さんは暑くてもスポーツドリンクは飲まないよう言っていた。ゼロヒャク思考もあって迷った末、水だけを飲んで再び横になっていると次第に回復していった。  この出来事を母親に話すと「熱中症は脳梗塞になる恐れもあるから禁止されていてもきちんとスポーツドリンクを飲んで」と言われた。母は昨年、脳梗塞で倒れて左半身に麻痺が残っている。下戸でお酒が飲めずタバコも吸わない、ジムや登山に行って運動もしている健康生活の母が脳梗塞になった原因の一つは水分不足で血液がドロドロになっていたからだったという。
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夫と一緒に「両親学級」へ
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