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「この猛暑で靴下を…?」アラフォー妊婦が助産師の指導に驚いたワケ。先輩ママに相談してみると

その後、少しだけ変わった夫

 それ以降、夫は少しだけ変わった。以前、私がマタニティアプリを入れて今現在の私の体の変化や赤ちゃんの様子を知ってほしいと訴えてもマタニティアプリの初期設定すらしてくれていなかった。  しかし突然「今、息子の骨が作られているんだね」と言い始めた。アプリには「今、骨が作られているよ」とか「肺呼吸の練習をしているよ」といったその週に合わせた赤ちゃんの成長具合が表示される。  夜寝るときも、「お腹が大きくて仰向けに寝るのはキツいですよね。右側に大きな血管が流れているので左側を下にしたシムス位で寝るようにしましょう」と両親学級で言われたことを思い出したのか、夫は「こっち側(左向き)を向いて寝るといいんだよね」と言って妊婦ではないが左向きで寝始めた。  今までは「産まれてきた後のことだけ考えるべきで今現在のことはそこまで考えない」と言っていたのでずいぶんな成長だ。最近はお腹にもよく話しかけてくれる。  両親学級でママ友は作れなかったが、夫との絆は深まった。もっと絆が深まりそうな立ち会い出産があるが、夫は立ち会い出産を拒否した。私が痛みで叫んでいる姿を見たくないらしい。ネットで調べると立ち会い出産はメリット・デメリットがあるので夫婦でよく相談するよう書いてある。  私としては命がけで産むので一緒にいてほしかったが、立ち会わないで良かったという人の体験談を読むと「出産の際に脱糞してしまってニオイもしたので夫に見られないで良かった」というものもあった。  さすがに私も脱糞しているところを見られたくない……。ということで立ち会わないでいいと思えるようになった。  32週の今、早産と位置づけられるが、この時期に産まれたとしても問題なく赤ちゃんが育つとマタニティアプリに書いてあった。妊娠糖尿病による食事管理がつらいため、出産は怖いが好きなものを気にせず食べられるなら正直早く産みたい気持ちがある(妊娠糖尿病は多くの場合、産んだら治る)。  そう夫に伝えると「こんなに早く産んじゃったらかわいそう!」と言われた。なんだ、赤ちゃんの気持ちがどんどんわかるようになっているじゃないか。  正期産まであともう少し。変わってくれた夫と一緒に頑張っていこうと思う。 <文/姫野桂>
姫野桂
フリーライター。1987年生まれ。著書に『発達障害グレーゾーン』、『私たちは生きづらさを抱えている』、『「生きづらさ」解消ライフハック』がある。Twitter:@himeno_kei
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