――持ち物で気をつけることはありますか?
田村:お子さんがいる場合は、ライフジャケットの着用が必須です。ライフジャケットは命を守るための基本装備ですが、サイズが合っていないと海中で脱げてしまったり、正しい姿勢が保てなかったりして、非常に危険です。購入時には必ず試着をして、着用の際はベルトをしっかり締めましょう。
特に子どもの場合は、股をくぐる紐も忘れずに装着し、正しく着られているかを必ず確認してください。時々、大きすぎるライフジャケットを着て海に入り、浮き上がって顔がうまく出せない子を見かけますが、それでは命を守ることができず意味がありません。
また、繰り返しになりますが(※)、浮き輪や大型フロートは命を守る装備ではありません。風で流されたり、ひっくり返ったりするリスクがあるため、あくまで補助的な遊具と考えてください。
(※参考:
海でよく見る「非常に危険な遊具」とは? ライフセーバーが警鐘。浮き輪やライフジャケットが“命取り”になることも)
――他に必要なものはありますか?
田村:砂浜の表面温度は、真夏日には70℃を超えることもあり、やけどの危険があります。また、ガラス片や岩で足を切る事故も少なくありません。アクアシューズなど、かかとまでしっかり覆うタイプの靴を履くことで、やけどやケガから子どもを守ることができます。できれば、そのまま海に入れるタイプのものがおすすめです。