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子どもが海で溺れやすいのは「7歳と14歳」。その“ゾッとする理由”と「見守りの鉄則」─“砂浜から見守る”では手遅れに

「砂浜から見守る」では不十分。保護者も必ず海に入って

――他に注意すべきことはありますか? 田村:子どもから目を離さないことが何より大切です。繰り返しになりますが、スマホを見ながらの「ながら見守り」はNGです。海で溺れる子どもの多くは、「親が見ていなかった」ことが原因となっています。実際、親御さんがスマートフォンを見ていたり、おしゃべりに夢中になっている間に、子どもが事故に遭うケースがとても多いんです。  海に入るときは、保護者も必ず一緒に入り、子どもよりも沖側の位置からしっかり見守ってください。砂浜から見ているだけでは、不十分です。 ――砂浜で見守るのではなく、沖側から見守ることが大事ですね。 田村:はい。それに加えて、熱中症にも十分注意してください。直射日光の下で長時間遊んでいると、子どもはあっという間に熱中症になるリスクがあります。特に波打ち際で遊んでいると、涼しく感じてしまい暑さに気づかず、体温がどんどん上がってしまうこともあるんです。  30分〜1時間に一度は休憩を取り、日陰で涼んだり、水の中で体を冷やすようにしましょう。水分補給もこまめに行ってください。 ========  子どもの安全を守るためには、大人が正しい知識を身につけ、常に目を離さず見守ることが何よりも大切です。海に出かけるときは、今回ご紹介したポイントを家族みんなで確認し、安心・安全な夏の思い出を作ってくださいね。 【田村憲章】 公益財団法人日本ライフセービング協会 常務理事/JLAスポーツ本部長。泳ぐことの楽しさや水辺の安全教育の普及に力を入れ、全国で講演や研修、指導を行う。現在も千葉県を拠点にライフセーバーとして現場に立ち続けている。 【関連記事】⇒【「うちの子は泳げるから」が危ない。海で子どもが溺れる“意外な原因”と「午後2時」に潜む危険 【関連記事】⇒海でよく見る「非常に危険な遊具」とは? ライフセーバーが警鐘。浮き輪やライフジャケットが“命取り”になることも <取材・文/大夏えい>
大夏えい
ライター、編集者。大手教育会社に入社後、子ども向け教材・雑誌の編集に携わる。独立後は子ども向け雑誌から大人向けコンテンツまで、幅広く制作。
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