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「これはきつい…」39歳・元TBSアナの私が“マンションの騒音問題” に驚愕。同時に気づいた一軒家暮らしの幸せとは

アラーム音、話し声などさまざま生活音が聞こえてくる

 これはきつい。どうしたどうした。しかもそのアラーム音、なんらかの警報のような緊迫した音。スマホにデフォルトで入っているアラーム音とはまた違ったとんでもなく不安をあおる音なのです。  それが、一度も止まることなくずっと流れてくる。お盆休みの友人としてはたまの寝坊をしたかったはずでしょうに……しっかりそれで起こされている始末。  普段共同住宅で生活していない私としては、ここまで他者の生活音がはっきり聞こえてくることに衝撃を受けてしまったのでした。 「このアラームはなに!? ずっと鳴ってるの!?」と友人に聞いたところ、たまにあるのだとか。ずっとこれが鳴ったまま、その家の住人は強心臓で寝続けているのか、それとも家を空けている状態で事故的に鳴り続けているのかも不明とのこと。  ほかにも夜中にぼそぼそ会話している声や、ちょっとしたパーティーめいたものをしている音まで聞こえてくるのだと諦めを含んだ表情で友人は語ったのでした。  堪忍袋の緒が切れた際には管理会社に電話するものの、結局共用スペースに「騒音についてのお心遣いのお願い」のような張り紙一枚が貼られるだけで具体的な解決にもならないのですよね。

北海道の一軒家暮らしは悪くない

2025年4月よりメインMCを務めている『どさんこWEEKEND』(STV札幌テレビ放送・毎週土曜あさ9時25分~)にて

2025年4月よりメインMCを務めている『どさんこWEEKEND』(STV札幌テレビ放送・毎週土曜あさ9時25分~)にて

 今の私は、朝起きればまずラジオをつけ、愛犬とのお散歩の間にはロボット掃除機を稼働させ、夜お風呂に入っている間に洗濯機をまわし、布団の中でドラマを夜中まで観ながら寝落ち……なんてこともしばしば。これらを他者に気兼ねすることなく、誰にも気を遣うことなくできるって、実はめちゃくちゃ貴重なことであり、ありがたいことなんだなとはっきりと感じたのでした。  だって同じことをこのマンションでやったらそのうちどこかの部屋から「うるさい!」とクレームが来るに違いありません。  北海道は雪かきの問題があり、一軒家もいいけどマンションのほうが利便性が高いと最近人気だったりします。私はすっかり気ままな実家暮らしに慣れてしまいましたが、いつか共同住宅に引っ越すとなると、これまで当たり前にできていたことができなくなるということですよね……?  現代日本において音問題は当たり前のことであり、お互いもちつもたれつで、それぞれひと様に迷惑をかけないように生活するのは当たり前のことだろ、今さら何を言っているんだ、とお叱りを受けるかもしれませんが、ただでさえストレス過多なこの時代、自宅にいるときまでひと様に気を遣い続けるなんてきつすぎませんか!?  私は北海道の一軒家暮らし、悪くないと思っています。疲れている人にこそ、せめて家の中ぐらい自由に好きなものを好きなだけ見たり聴いたりしてほしい。移住も含めてちょっと考えてみませんか!? なんて。 <文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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