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「水道料金28万円、修理代200万円!?」人気漫画家の大ピンチ。救ったのは“ご近所づきあいの力”だった

助けあえる人間関係も、一人で生きていくスキルも

――今、はまっていることはありますか? 折原:今、インスタグラムを始めたばかりですが、とても楽しいです。昔は小説や漫画を書いて、しばらくして読者の方からファンレターが届くという感じで、時差がありました。でも今はリアルタイムで、フォロワーさんから直接メッセージが届きます。それをすぐに読んだり、お返事したりすることが簡単にできるので、本当にすごい時代だなと感じます。 ――今後、挑戦したいことはありますか? 折原:小学生の頃に私の作品を読んでくださっていた読者の方が、今ちょうど40代から50代くらいになられているんです。その年代は更年期の悩みもあったり、人生のこれからについて考えたりする機会も多いと思っています。おひとりさまの場合、「結婚しなくていいのかな」とか「このまま一人で過ごしていていいのかな」といった不安を感じることも多いですよね。そうした方々に向けて、私は独身で子どももいませんが、「全然楽しく生きているよ」「こんな生き方もあるよ」「大丈夫だよ!」というメッセージを発信していけたらいいなと思っています。 折原みとさん 木登り――励まされる方はすごく多いと思います。 折原:ひとりだと、家の修理とか生活の管理とか、大変なこともやっぱりあります。でも、助け合える関係の人がいれば支えてもらえますし、一つ一つ対処していくうちに経験値がついて、だんだん自分でも対応できるようになっていきます。信頼できるまわりの人がいれば、なんとかなる。だから、ひとりでも大丈夫です。 おひとりさまでも、おふたりさまでも、どんな生活でも、どんな環境であっても、それぞれの楽しさや幸せがあると感じています。「ま、いっか」を口癖にして、軽やかにストレスなく生きていきましょう。 ======== ゆるやかに周囲の人とつながりながらひとりの生活を満喫すれば、大丈夫。折原さんからの軽やかなメッセージは、「ま、いっか」という言葉とともに、これからの人生を豊かに彩ってくれるように感じられます。 【折原みと】 漫画家、小説家。 エッセイ、詩集、お料理本、絵本、CDなど、様々なジャンルで活動中。 湘南在住、愛犬はゴールデンレトリバーのハルちゃん。着物好きの和物フリーク。 防災士。野草料理研究家。湘南焚き火倶楽部会長。 Instagram:mito/60代バツなしおひとりさま(@60life_mito) <取材・文/大夏えい>
大夏えい
ライター、編集者。大手教育会社に入社後、子ども向け教材・雑誌の編集に携わる。独立後は子ども向け雑誌から大人向けコンテンツまで、幅広く制作。
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