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なぜ? FRUITS ZIPPER、HANA…女性グループを推す「女性オタク」が急増したワケ。同性プロデューサーの存在も鍵か

自己肯定感を“爆上げ”する女性目線の楽曲

前述の“シスターフッド”や“女性の指針となる歌詞”といったように、女性アイドルを推す大きな理由として「共感」があるという。 「女性アイドルに惹かれる要因の一つとして、もちろん容姿に対する憧れもあります。白石麻衣さんなど多数の“アイドル兼モデル”メンバーを輩出する乃木坂46や、TWICEを筆頭とした、圧倒的なスタイルを誇るK-POPの女性アイドルなどが代表格です。 一方、近年はSNSの隆盛により誰もが自己を発信出来るようになったことで、他人と比較することが増えました。その結果、自信を喪失した女性を励ましてくれるのも、女性アイドルの存在なんです」
『白石麻衣 乃木坂46卒業記念メモリアルマガジン』(講談社)

『白石麻衣 乃木坂46卒業記念メモリアルマガジン』(講談社)

どういうことなのだろうか。 「顕著なのがKAWAII LAB.(以降、カワラボ)系の人気でしょう。誰でもマネしやすい振付けによりTikTokで大ブームとなっています。 CUTIE STREETの『かわいいだけじゃだめですか?』で歌われる歌詞は、ダメな自分でも誰かが“かわいさ”を見つけてくれるという内容。また、FRUITS ZIPPERの『NEW KAWAII』は、多数決の“かわいい”よりも少数意見や別の愛でも良いじゃないかという新しい価値観を提示します。 そんな自己肯定感を爆上げしてくれる楽曲が、SNS利用で自信を失っていた多くの女性に届いているのでしょう」
『かわいいだけじゃだめですか?』 CUTIE STREET(ソニーミュージックマーケティング)

『かわいいだけじゃだめですか?』 CUTIE STREET(ソニーミュージックマーケティング)

「No」に抗うコンセプトが女性の支持を得たHANA

異性が歌う、女性を肯定する楽曲よりも感じるリアリティ。そこには女性プロデューサーの存在も見えてくる。 「アーティスト寄りのガールズグループとして、共感の度合いが著しく高いのがHANAです。プロデューサーであるちゃんみなさんが、外見などに対し様々な“No”を突きつけられてきた女性を救うべく始まったオーディション『No No Girls』。 身長、体重、年齢不問で自分の声と人生を武器に選ばれていくメンバーに、生きる上で何かしらの“No”を味わったことのある女性視聴者からの支持を得ました」
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パフォーマーでもある女性プロデューサーの存在
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