(2025年6月25日投稿)

ご遺族に「がんばってください」と声をかけるスタッフ
「がんばって」「元気出して」「泣かないで」など、遺族の自然な感情を否定する言葉遣いは控えましょうという内容です。“家族との死別”という状況はもちろんですが、それ以外の喪失体験(病気、失恋、挫折など)にも共通するメッセージだと思い、動画を作成しました。
【動画内のやり取りを抜粋】
従業員A:(ご遺族に言葉をかける)おつらいとは思いますけど、がんばってください。
従業員B:ちょっと待って。お葬式では「がんばって」はNGだよ。
従業員A:え!? 励ましになると思って……。
従業員B:ご遺族の方に「がんばれ」って言ってしまうと、「これ以上、なにをがんばるんだ」って追い詰められた気持ちになることもあるからね。
従業員A:そうだったんですね。ほかにもダメな言葉ってあるんですか?
(2025年5月7日投稿)
死亡届を出しただけでは、銀行の口座は凍結されないという内容です。葬儀の現場ではご遺族などから数多くいただく質問でして、誤解されている人が多いと感じたため作成しました。

てっきり、死亡届を出した時点で口座は凍結されるものと思っていたが……
【動画内のやり取りを抜粋】
従業員A:死亡届を出しただけで口座って凍結されるんですか?
従業員B:いや、死亡届を出しただけでは口座は凍結されないよ。
従業員A:じゃあ、口座ってどういうときに凍結されるんですか?
――銀行の口座凍結の動画を見て、自分の認識も改まりました。死亡届を出しても銀行が死亡の事実を把握するまでは、口座は凍結されない。いざ凍結されたとしても、銀行に戸籍謄本を出せば2~3週間で解除される可能性が高い。つまり、「凍結されたらもう終わり!」というわけではないんですね。
中村:実際、葬儀の打ち合わせ中に「死亡届を葬儀屋さんに出してもらったら、口座はすぐ止まっちゃうんですか? 葬儀屋さんに払う手持ちのお金がないんですけど……」と、お客様から何度も質問されました。葬儀社と一般の方とでは認識に差があると気づき、作成した動画です。
法律的な観点で考えると、人が亡くなった瞬間に口座の預金は遺産になるので「勝手にお金をおろしちゃいけないんじゃないか?」という捉え方もあると思います。ただ、遺族間でトラブルにならなければ勝手におろしたからといって問題になることはないし、もしトラブルになった場合も亡くなった時点まで遡った残高で遺産の話し合いを始めるだけなので、問題はありません。