――「今後、こんな葬儀マナーを周知するTikTokをつくりたい」と想定している動画があれば教えてください。
中村:ちょうど先日、次の撮影の企画出しを行ったのですが、そこで「デジタル遺産」についての案が出ました。
たとえば、亡くなった方がネットのサブスクのサービスを契約していたけれど、遺族の方々がそれを知らず、本人が亡くなった後も課金が継続されるというトラブルは実際に多発しています。サービスによっては死亡時点に遡って解約扱いにできるケースもありますが、正式に「解約します」と申し入れしないかぎり課金が続いてしまうサービスも少なくありません。

※画像はイメージです
あと、本人が亡くなったあとにSNSアカウントはどうなってしまうのか? 貯まっていたクレジットカードのポイントやマイルを引き継ぐことはできるのか? などを解説する動画も考えています。
それ以外には、死後、自分のパソコンやスマホに入っているデータを見られたくない人のために亡くなった時点でデータを消去できるソフトウェアを紹介するなど、大きいくくりで「デジタル遺産」に関わる情報を発信する台本づくりを進めているところです。
――それは見たいですね!
中村:そうですか! では、次回ぐらいで(笑)。
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ほかにも「御香典の相場 間柄による金額の目安」「持っているのがマナー 数珠がないと参列不可?」「私服でOK?『平服でお越しください』」など、知っていそうで知らない情報を次々に教えてくれる杉浦本店の公式TikTok。
演者のみなさん(同社の従業員たち)も必死に演技しており、それを確認するだけでも楽しいので、軽い気持ちでチェックするのもいいと思います。
<取材・文/寺西ジャジューカ>