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「幼稚園で早朝から勉強、小学校では週7で習い事」“天才児”と呼ばれた31歳芸人が、親に思っていたこと。中学で一気に「脱エリート」

「思っていたよりも自分は面白くなかった」

――その間にお笑いの活動はしていたのですか? 「はい。明治大学のお笑いサークル『木曜会Z』に入っていました」 ――ママタルトの大鶴肥満さん、サツマカワRPGさんなど、現在活躍中の芸人さんを多数輩出しているサークルですね。 「そうです。当時、僕は部長もやっていました。他校との合同ライブにも出たりして、界隈で顔を広げていましたね。ちなみに、他校のサークルの同期には、令和ロマンの髙比良くるまやラランドがいます。大学芸会という大学生のM-1みたいな大会では、ラランドのサーヤとコンビを組んで決勝に行ったのですが、同時に1年のときから組んでいたコンビでも決勝に行けたんですよ。この流れで大学4年になる前に退学して吉本の養成所、東京NSCに入学したんです」 ――大学版M-1のダブルファイナリスト! すごいじゃないですか。 「でも、いっぱいズルして結果を出しただけというか……。やっぱり学生お笑いって身内の客が多いんですよ。その人たちに顔が知られていれば、何でもウケてしまうような空気はありました。だから、令和ロマンやラランドに比べたら、ちゃんとした結果はぜんぜん出せてないんです。思っていたよりも自分は面白くなかったと、この辺りで自覚し始めました」 【シドニー石井】 お笑い芸人。1994年生まれ東京都出身。吉本総合芸能学院(NSC)東京校23期生で、同期に令和ロマンやヨネダ2000がいる。YouTubeチャンネル『僕らの別荘』のリーダー。2024年からYouTubeチャンネル『シドニー石井ch【友アホ】』でも活動中。 <取材・文&撮影/もちづき千代子>
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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『シドニー石井と1軒目』はシドニー石井が、素敵な居酒屋で飲みながら、ひとりで、ときに友だちとしゃべる“はしご酒”ラジオ番組。『シドニー石井と2軒目』では、1軒目よりさらに深い話を聞くことができる。両番組ともにArtistspoken(アーティストスポークン)にて配信中。
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