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元子役・36歳の私が「左利き」でずっと諦めてきたこと→再挑戦してみたら…「泣きそうでした」

無意識のマイノリティとして

 楽しい! とストレス発散にもなっている編み物。小さいころのつらかった気分も、同時に昇華された気分です。左利きは、よく無意識のマイノリティと言われ、改札などが通りにくいと言われます。  自覚はまったくなかったものの、「編み物をやるにあたって左利きがハンディキャップになっていた」ことは、私のケースでは事実です。  自分も誰でもマイノリティになり得る。カナダ留学で実感していたはずなのに、まだまだ己の視野の狭さに衝撃でした。今この時代、改めて自覚しておくことは、とても大事なのではないでしょうか。

新たな夢をたっぷりと抱いて(まだ実力は伴わない)

バブーシュカ

これがバブーシュカです

 かつて、学芸会のとき使う帽子を母が編んでくれたことがありました。とても嬉しくて、何年も何年もとっておいたことを覚えています。隙あらばマザコンが飛びだす……。  もしこのまま上達をすれば、友人の子どもや、友人たちに、編んだものをプレゼントできる日が来るかもしれない。30代半ばにして、新たな楽しみ、喜びを見つけることができ、人生ってこれからこれから~~~!! と大志を抱きながらウキウキワクワクしています。  もっとも、まだ夢に実力が追いつかないんですが。何しろ鱧ができていますので。  たった一つの問題が、とてつもなく大きかった。私の編み物ライフ。  まだまだ始まったばかりの趣味ですが、いつか、昔見た少女漫画のように、(自分のための)セーターが編める日も来るかもしれません。 <文/宇野なおみ>
宇野なおみ
ライター・エッセイスト。TOEIC930点を活かして通訳・翻訳も手掛ける。元子役で、『渡る世間は鬼ばかり』『ホーホケキョ となりの山田くん』などに出演。趣味は漫画含む読書、茶道と歌舞伎鑑賞。よく書き、よく喋る。YouTube「なおみのーと」/Instagram(naomi_1826)/X(@Naomi_Uno)をゆるゆる運営中
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