「シールが買えない!」札幌の街はずれの文具店で“暴動”も…女子たちの熱狂と、それを妨害する存在とは
大人になった平成女児が再び熱狂する理由
つくづく思いましたが、かわいらしく、時には美しく、そして独特のあのさわりごこち、ボンドロに限らず、数百円であのときめきを与えてくれるシールって本当にすごい。偉大。ボンドロは別に買えずとも、やっぱりシール売り場で小さなキラキラを目で追って居るだけで頬が紅潮する感覚があります。
大人になった平成女児たちが再びワクワクしているのは理由があるのです。みんな仕事や家庭に必死。とにかく疲れているのです。
マッサージなら5000円? 高い化粧品なら8000円? シールならたったの300円。「心のマッサージ代」としてのシール集めは、未来の自分の心の疲れをためさせないためのキラキラ貯金といってもよいかも。さあ買えないとなると逆にボンドロが気になって仕方ない今日この頃。
走りはしないけど、一枚くらいほしいかも。いや、もっとかな。
<文/アンヌ遙香>アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
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