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36歳になった“元天才子役”が当時の共演者と再会するときに心がけていること「縁を手放さないために」

生きて再び会えることに感謝して

 何より、生きて再会できたことを喜ぶことがとても大事だと思っていて。いきなり大げさなと思われたかもしれません。でも、コロナ禍のときに、何度も訃報を聞き、再会できないまま終わってしまった方は何人もいます。ここ最近もお世話になった方の訃報を聞いたばかりで……。  以前書きましたが、私は冠婚葬祭の「葬」の連絡を多く受ける人生です。だから「一期一会」の感覚はとても強いんです。  今の友人とも、少し選択が違えば会えていませんでした。例えば、定期的に会うとある友人(以前のエッセイに登場)は、10年前に1回だけ、舞台で一緒だった共演者です。  特に、子役としてキャリアをスタートさせていなければ、会わなかったはずの人。“会うことが間に合った”人がたくさんいます。

「縁」のはじっこを握りしめて

「縁の端緒を離さない」。これは心に刻んでいる、人生の座右の銘のひとつかもしれません。もちろん向こうから外されることもままありますが……。それもそれでご縁です。  何があるかわからない人生だからこそ、出会った人たちを大切にしたいと思います。  加津ちゃんだって、縁戚でもない「離婚した父親の再婚相手の実家」である幸楽に長く居候していたわけですからネ! <文/宇野なおみ>
宇野なおみ
ライター・エッセイスト。TOEIC930点を活かして通訳・翻訳も手掛ける。元子役で、『渡る世間は鬼ばかり』『ホーホケキョ となりの山田くん』などに出演。趣味は漫画含む読書、茶道と歌舞伎鑑賞。よく書き、よく喋る。YouTube「なおみのーと」/Instagram(naomi_1826)/X(@Naomi_Uno)をゆるゆる運営中
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