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空前の「麻辣湯ブーム」の明暗は?大注目の3つの理由と“唯一のネック”

マーラー味は、リーズナブルな鍋つゆとして定着する可能性大

左:麻辣火鍋 750g(大榮貿易公司)3パック2880円/右:キッコーマン 芯からぽっと 麻辣火鍋(キッコーマン)214円

マーラー味が定番化しそうなのは鍋つゆ。中でもリーズナブルな商品が勝ち残るだろう。
左:麻辣火鍋 750g(大榮貿易公司)3パック2880円/右:キッコーマン 芯からぽっと 麻辣火鍋(キッコーマン)214円

 トレンドフードを振り返っても、マーラータンのようなヒットの条件がそろうことはなかなかありません。つまり今回のブームは全国的にしばらく広がり続けるに違いありません。  しかしながらネックになるのは、価格。毎回1500円払って食べることに不満を感じる人は一定数存在するでしょうから、マーラータンの味わいが広く定着するのは“鍋つゆ”なのではないかと予想しています。  今年の鍋つゆトレンドをチェックすると、“麻辣火鍋”をうたった商品が多いことが分かります。細かく見ていくと1袋1000円近くする本場味から、200~300円程度のおひとり様用までありますが、手軽な後者が勝ち残っていくはずです。  今年であれば話題の専門店に行くのも良し、リーズナブルな鍋つゆを選んで自宅で味わうのも良し。気になる人は麻辣の世界を自由に味わってみてくださいね! <文/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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