夫が即座に非を認め、味方の姿勢を見せてくれたことだけが救いでした。しかし、それでも疑問は消えません。
「『なぜ義父は、こんな品物を選んだろう?』そう率直に理由を尋ねると、夫は一瞬言葉に詰まり、目をそらしたんですよね」
その態度にさらに不安を覚えた加奈子さんは『ちょっとハッキリ教えてよ!』と強く問い正したそう。

「すると夫が申し訳なさそうに『
これをつけたら孫の顔が早く見られると思ったらしい』と教えてくれたんです。正直ゾッとしてしまいました。義父が変な想像をしながらこの下着を選んでいる姿を想像すると……吐き気がしましたね」
孫を待ち望む気持ちがあったとしても、夫婦の極めて私的な領域に踏み込み、性的なニュアンスを帯びた贈り物を“動機づけ”のように送りつける行為は、非常識にもほどがあります。そこには配慮も遠慮も一切なく、相手の気持ちより自分の願望を優先しているとしか思えませんでした。
「義父が選んだ下着を私が喜んでつけると本気で思って贈ったのならどうかしているし、もしかしてただのセクハラで私が気持ち悪がるのを見て喜んでいるのかな? と、つい勘繰ってしまいました」
それ以来、夫と相談して義父とは距離を置くようになったそう。
「義父は『気を悪くしたなら申し訳なかったね。そんなに大ごとになるとは思ってなかったよ。こっちはちょっとした気持ちでやったことだったんだけど、今の時代はいろいろ難しいんだな』と本心から反省していないのが伝わってくる謝罪をしてきて、さらにイラッとしました。当然許す気なんてありませんよ」と拳を握りしめる加奈子さんなのでした。
【他のエピソードを読む】⇒
「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒
心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:
@skippop