筆者が申し込んだ勤務地は、偏差値60を超える私立の名門中高一貫校です。近所に住んではいるものの、そこは近づくことさえ許されない雰囲気を持つ名門校……合法的に入ることができるというワクワクがあります。
ただ、やはり試験監督という人生を左右する重要な業務である以上、事前の勉強が必須でした。

※写真はイメージです(以下同)
業務日までにしっかりマニュアルを頭の中に叩きこんでおく必要があるのです。そして、当然ながらびっくりしたのが、本当に試験監督を行うということです。
スキマバイトということもあり、やっても補助程度のものだと思っていましたが、なんと、
初心者がひとりで1つの教室を任されることもあるのだそう。大きな試験ですから、試験監督自体はてっきり正規の協会の方や学校の先生が行うものだと思っていました。
入学判定にも使用される重要な検定の試験なのに……責任の重さに早くも吐きそうです。
そして当日。試験開始の2時間以上前に集合をかけられ、所定の教室に集まり、当日の役割が振られました。
私は運よく責任がさほど重くなさそうな会場連絡係になりました(会場の見回りや、お手洗いに行く人の監視、何かあった際に試験監督からの報告を上に伝える役割)。ほか教室監督、本部、受付や会場外案内などの係があります。
職務に携わるメンバーは、協会直雇用の1日バイトの面々が8割ほど。あとは私たちのようなスキマバイトアプリ申し込みの面々でした。

協会直雇用の1日バイトの方々は、ベテランの人もいれば「年1勤務」とか「はじめて」と言う人も多くおり、つまりそれは「みんなと同じで安心」というよりはどちらかといえば不安の方が多い状況です。
だからなのか、当日仕事が割り振られた際、教室監督の業務に当たってしまった大学生らしき方が
「試験監督をする自信がないので違う仕事にして欲しいんですが」と申し出ていました。
案の定、それは許されることではなく、チーフ的な人から「この業務は試験監督をする約束で申し込んでいただいたはずです。仕事の指示には従う約束で申し込んでくださったんですよね? マニュアルも頭に入れてきてくれたはずですよね? それなのに指示された仕事ができないとはどういうことですか?」と詰められていました。現場はピリつき、早くも背筋が伸びました。