
キー局はアナウンサーの人数もある程度存在しますし、もし自分が「面白くない」とか「使えない」とディレクターやプロデューサーに思われたら、自分の存在意義って…!? とか、考え込んでしまうわけです。常に人と比べ、落ち込み、珍しくほめていただければ逆に天にも上るくらいの気持ちになり。情緒大丈夫かよ……。
いち番組制作者としては、本来はテレビをご覧になっている方や、ラジオを聴いてくださっている方に「ためになった」とか、「楽しい番組で元気が出た」と思っていただければ、それが正解なはずなのに、自分の価値基準を社内の非常に狭い世界での評価のみに見出していたのですよね。
これはアナウンサーのみならず、あらゆる場所、人に当てはまることかもしれません。
他者とくらべ、まわりがとても魅力的に見え、自分のできることよりできないことばかりに目が行く現象。
なんだかんだ「大学生キャスター」時代を含めて20歳くらいからテレビの仕事をしてきた私が40歳になった今ならわかる。
すべては経験や時間の積み重ねが解決するよ、ということ。
40にもなり、誰かと比べて「自分も負けられない!」と奮起するのも大事かもしれませんが、もうそのレベルからは「解脱」した感じがします。
自分の向き不向き、自分のカラーをうまく生かしながら、その場その場で最善のふるまいができればそれでよし、と今はしています。
いろんなタイプの人が合わさってまじわることで一つのコミュニティができあがるとようやく理解できるようになったことで、だいぶ生きやすくなりました。
みんな違うからこそ、社会はまわっている。みんなだれかと同じじゃ、むしろ社会は機能しなくなる、っていうこと。
比較や自己反省は場合によってはとても重要ですが、やりすぎるとただ自分の首を絞めるだけの行為につながりかねないということがよくわかりました。
いま悩んでいるあなた、絶対絶対大丈夫。どんなにつらくても時間が解決します。
無理せず、考え込みすぎず、いやなことがあったらパーッとひとりで回転ずしでも行って爆食いしてやりましょう。
ちなみに、一人回転ずし、は今の私のメンタル安定方法のひとつでもあります。
好きなだけ飲んで、食べて、帰宅したら犬を抱きしめて寝る。そうやって明日への活力を身に着けているアラフォーの独り言でした。
<文/アンヌ遙香>
アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『
アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram:
@aromatherapyanne