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元子役・東京育ち・36歳の私が“地縁”に憧れて始めたこと「東京に実家があるありがたみを噛みしめろと言われるけれど…」

自分はここにかかわりがある人間、と思ってめぐる街の面白さ

ヴェルニー公園。正面に潜水艦!

ヴェルニー公園。正面に潜水艦!

 副業プロジェクトでは受け入れ先の方々のお話を聞く機会もあったんですが、皆さんとてもオープンマインドでパワフル。自分の地元を、移住した場所を良くしたい、という思いがあふれていました。  通ううちに、「自分は半分地元民」みたいな感覚も生まれてくるんですね。ヴェルニー公園でぼけ~っとしたり、三笠のショップに行ってみたり。護衛艦「かが」の姿を見かけたり。やたら安い八百屋さんでみかんを買って、抱えて帰ったこともあります。 『あおざくら』(防衛大学を舞台にしている漫画)を読んでいたので、防衛大の制服姿を見かけてあっ!てなっていました。宇野さんって漫画の知識しかないのかしら(艦これもわかりますよ!)。  ただ観光や遊びに来るのではない来訪は、ちょっと面映ゆく、また、うきうきするものでした。

挑戦する人を目の当たりにして

 今回の副業プロジェクトは、自分にとって大きな経験となりました。まず、見知らぬ土地に飛び込んで、チームを組んで活動したこと。大変ですが楽しかったです。また、その中でたくさんの方を見て、挑戦する姿勢を間近に見られたことも貴重な経験でした。  高校中退早稲田卒とか、いきなりフリーでライターをやるとか、リスクを取るタイプだと言われがちな私、実は相当なビビりです。いつだって失敗は怖いし、覚悟を決めるのに時間がかかります。  今回、副業人材の受け入れ先は、スタートさせたばかりの方、形態を変えたばかりの方、さらなるブラッシュアップを望む方など、状況も職種もさまざま。また、三浦半島で開業に挑戦する方々ともご一緒しました。  人間は失敗を改善しながら、前に進んでいく。横で取材をしながら強く感じました。  そうそう、来年の大河ドラマでは、この横須賀の立役者、小栗上野介忠順(おぐり こうずけのすけ ただまさ)が主人公です。松坂桃李さんが主演の『逆賊の幕臣』。ヴェルニー公園にはこの小栗さんの胸像がありますよ。  せっかくできた地縁を、今後も活かしていきたいです。「地縁」も、まだまだ増やしていきますよ~!  ……などと書いていたところ、母からパーカッショニストだった亡き祖父の血縁が横須賀に住んでおり、母や伯母は幼少期、横須賀中央の文房具屋さんに連れていってもらった、などという話がまろび出てきました。  おそらく、私が「半分地元民」感覚で買い物に寄ったところだと思います(創業が明治の文房具屋さんでしたので)。  なんとまあ、びっくりです。3月生まれで、可愛がってくれた祖父からの「逆誕生日プレゼント」だったのかもしれません。 <文/宇野なおみ>
宇野なおみ
ライター・エッセイスト。TOEIC930点を活かして通訳・翻訳も手掛ける。元子役で、『渡る世間は鬼ばかり』『ホーホケキョ となりの山田くん』などに出演。趣味は漫画含む読書、茶道と歌舞伎鑑賞。よく書き、よく喋る。YouTube「なおみのーと」/Instagram(naomi_1826)/X(@Naomi_Uno)をゆるゆる運営中
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