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うつ病を抱え出産→激しい産後うつに…母になった元地下アイドルが、それでも「前を向くしかなくなった」理由

産後、精神状態が不安定に

姫野桂、姫乃たまさん――たまさんは地下アイドル時代、痩せたいという思いが強くシンデレラ体重を維持していたとのこと。私も昔は低体重でいることが生きがいの摂食障害でした。妊娠するとどうしても体重が増えますが、体型の変化とはどう向き合っていますか? たま:地下アイドルをやっていた頃は痩せなきゃという気持ちが強かったのですが、私はもともと男女問わず体が大きい人が好きなんです。だから、妊娠をして体が大きくなったら、逆に「そうそう、これだよ!」としっくりきました。ちょっと珍しいパターンかもしれません。それと、夫が絶対に体型を茶化したりしないタイプの人なんです。妊娠して変化した体型も「神々しいね」と褒めてくれました。 ――産後の精神状態はどうでしたか? たま:帝王切開から2日後にシャワーを浴びている最中、一瞬ガクッと気持ちが落ちました。その後、私は父親に愛されなかったのではないかとすごく怒りがわいてきたんです。普段のうつ状態のときだったら、そういう思い込みが出てきたら病気の症状だな、安静にしていようと思うのですが、うまく感情を俯瞰できなくなってしまって。 家族のグループLINEに感情をぶつけた結果、父は娘のお七夜(赤ちゃんが生まれて7日目に祝う行事)に来られなかったほどです。その後、無事母が父を連れてきたので新生児期には会えたのですが。出産してから自分の家族(実親)に対する感情が複雑になってしまったように思います。

産後は「ゲートを出てもう別のところにいる」

左から、姫乃たまさん、姫野桂(筆者)――たまさんが母になり、一番変わったことは何ですか? たま:あまり変わっていませんが、書きたいことは変わったかもしれないです。明るく優しいものを書きたくなりました。将来娘が読むかもしれないという考えが常に頭にある感じがします。ずっと死にたいという思いが強かったのですが、妊娠出産を通じて、自分や大切な人、友達が生きてくれていてありがとうという気持ちになりましたね。病気が治ったわけではないのですが、前を向くしかなくなりました。 また、不妊治療をしていた頃の自分にずっと見張られている感覚があったのですが、そのことをボイトレの先生に話したら「もうゲートを出ちゃって今は別のところにいるんだよ」と言われて、「ゲートを出た」という表現がすごく的確で腑に落ちました。 ――3か月くらいまでは赤ちゃんのお世話が本当に大変ですよね。精神障害があると特に、お世話で睡眠不足になるのがつらくなかったですか? たま:3時間おきの授乳がとてもきつかったです。赤ちゃんの泣き声が脳に直接語りかけてくるんですよね。それともともと、ショートスリーパーではないのにほとんど睡眠を取らずに生きてきたので、その睡眠負債がつらくて。 そして、赤ちゃんが可愛い!!!という気持ちと、悲しい!!!という感情が強くぶつかりあっていて、常に感情がデカかったです。わかりづらい表現でごめんなさい(笑)。でも本当に今まで十何年、うつと双極性障害をやってきましたが、これまで体験したことのない強い躁鬱のぶつかりあいだったんです。これが私の場合の産後うつで、それまで月1回だった精神科での通院が2週間に1回になったほどヤバかったです。
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子どもが生きづらさを抱えていたら「居場所を確保してあげたい」
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