更新日:2026.05.22 08:52
Lifestyle

学校周辺は山や川、少人数でクラス替えなし。40歳・元TBSアナが振り返る「小規模特認校」の魅力とは

自然が「背景」ではなく「生活の中」に

小学生時代

小学生時代

 私は運動が本当に本当に苦手でしたが、冬になると学校林で歩くスキー、いわゆるクロスカントリースキーもやりました。  当時の私はあまりにも下手すぎて「なんでこんな苦行を……」と思っていましたが、あの学校に行っていなければ、私は一生クロスカントリースキーなんて経験しなかったでしょう。  雪山をスキーで登る感覚。下る時の怖さ。真冬の空気の匂い。全部、身体で覚えたんだよな。  春には福寿草やエンレイソウが咲き、秋には落ち葉の匂いがして、自然が「背景」ではなく、生活そのものの中にある体感。そしてたぶん、その6年間が、今の私の感覚を形作ってくれています。

20年の東京生活を経て、札幌へ

 東京に20年住んだ私。東京は刺激的で、便利で、エネルギーに満ちた街。ただ札幌に戻ってきてまず感動したのが、「どこからでも山が見える」ということ。  街を歩いていると、ビルの隙間から遠くの稜線が見える。冬には雪が積もり、夏には濃い緑になる。それだけで、妙に安心し「ああ、生きてるな」という静かな感激がありました。 「山っていいな」「自然って尊いな」という感覚が、ごくナチュラルに自分の中にあるのは、それはきっと、あの時代のおかげ。  一方で、私は当時から本の虫。図書館で毎週のように借りていたのは、なぜか「恐怖の館」だの「心霊写真」だの、そんな類の本ばかりでしたが。  ある日、「学校で一番本を読んだ人」みたいな感じで表彰されてしまったのですが、別に読書家ぶっていたわけではなく、ただ怖い話の続きが読みたすぎただけ……。でも、そんな私を「変わってるね」で終わらせず、好きにさせてくれた自由な空気があり、今思えばそれが本当にありがたかった。
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良い教育環境には、効率だけで測れない価値がある
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