実は多い「オネェのふり」してナンパする男たち
草食系男が多い昨今だが、ひそかに数十人・数百人の女性を食い散らかしている肉食男も存在する。別にイケメンでもなく、「なんでこの人が?」と思うこともしばしば。そんな肉食男たちが懸命に開発した「オレ流・口説きテク」を取材してみた。女性のみなさん、気をつけましょうね!
●体験人数100人 小林重彦さん(仮名・35歳/番組制作)
物腰が柔らかく、細身で人の良さそうな顔立ちの小林さんは、女性を狩りまくるナンパ師のイメージからは程遠い。だが、その中性的な雰囲気こそが最大の武器だ。
「僕の主戦場は新宿二丁目の観光バー(女性やノンケ男性も受け入れるゲイバー)です。そこに訪れている女性客にオネエ言葉で話しかけるんです。
オネエ系タレントって女性人気が高いじゃないですか。ましてや観光バーに遊びに来るような女はゲイやオネエに深い関心を示しているし、パーッと遊びたい気分のコが多い。だからオネエ言葉で近づけば警戒心も薄れて、どんどん懐に入れるんです」
女性に下心がバレにくく、下ネタや失礼なことを言ってもオネエ言葉だと許される雰囲気があるという。
「真夜中だと電車もないので、酔って疲れたところを『一緒にホテルで寝ようよ~』と女みたいに甘えれば、かなりの確率で成功する。そしてホテルで男になる! 『ゲイじゃなかったの!?』と批判されたら、実はバイセクシュアルだって言えばいいんです!」
観光バーといっても男性客の大半はゲイで、ライバルも少ない。男性にしか興味のないお店の人間も喜んでアシストしてくれるとか。
「客からスタッフまで、店全体が“下ネタ解禁”って雰囲気なのも後押しになります。重要なのは馴染みのお店をつくることですね。常連客だとゲイというウソにも説得力が生まれるし、ゲイの人たちって女心を熟知しているから、さりげなく口説きのタイミングも教えてくれます」
取材してわかったのだが、実は「オネェを装う」というテクを使う男が意外に多いのだ。
「『3Pもしたことないくせに』、『どうせ毎日、ひとりHしてんでしょ』とか、ハードな下ネタを振れるし、オネェを演じることで自分の脳も騙せるから、口ベタの自分もハイテンションになれる!」(35歳・イラストレーター)
「決めゼリフは『しょうがないわねぇ、私が相手してあげるわ』。で、笑いながら拒んできたら『遠慮しなくていいのよ~』と胸を揉む! 横目で表情を見て“女の顔”になってたらこっちのもん!」(42歳・アパレル)
あんたら、本物のゲイが聞いたら怒るよ……。
<ILLUSTRATION/Petrkurgan>
― 男が明かす「口説きの裏テク」実例集【3】 ―
オネエ言葉で近づき“気の合うお友達”感覚でホテルへ
