テレビ東京で放映中のアニメ『おそ松さん』（2015年10月スタート、月曜深夜1時35分～）の人気が止まりません！ 念のため解説すると、赤塚不二夫生誕80周年を記念して作られたアニメで、『おそ松くん』の六つ子たちの、10年後のストーリーです。 　これが回を追うごとに人気が上昇。特に女性に大人気で、ついにマンガ版の連載が、女性漫画誌『月刊YOU』（集英社）2016年2月号（2016年1月15日発売）でスタートするのです。作画は『ギャルジャポン』などの作品があるシタラマサコ、監修はおそ松さん製作委員会。 　第1回はカラー30ページの豪華版で、アニメ版でおそ松くんを演じるイケメン声優・櫻井孝宏のインタビューも掲載されるそうです！ ⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=436723 ※『おそ松さん』予告画像（『月刊YOU』次号予告より　http://you.shueisha.co.jp/next/） 　『おそ松さん』はアニメ開始当初から腐女子の心をわしづかみにして、投稿サイト「pixiv」では「BL松」のタグでBL（ボーイズラブ）の二次創作があふれかえっていました。さらに、腐女子にだけでなく”フツーの女子”にも人気が上昇、カラ松ファンの「カラ松girl」、一松ファンの「一松girl」など、「～松girl」が大量発生しているのです。 　「おそ松さん in ナンジャタウン」（～2016年1月31日、東京・池袋サンシャインシティ）などのイベントには女性ファンが大行列を作り、特集したアニメ雑誌『アニメージュ』2016年2月号（1月9日発売）は36年ぶりに完売・増刷に…。と考えると、今回の『月刊YOU』も、早めにゲットしたほうがよさそう。 　でも、どう見ても“イケメン”ではないギャグタッチの『おそ松さん』が、なぜこんなに女性の心を掴んだのでしょうか？『月刊YOU』で少女漫画として成立するんでしょうか？ 少女漫画コンシェルジュの和久井香菜子さんに聞きました。 「私もアニメを見て、すっかり気に入ってしまいました。 　よく言われることですが、アニメ第1回は『うたの☆プリンスさまっ♪』『花より男子』などのドパロディで、もちろん壁ドンもあったり、少女漫画や乙女ゲームのファンなら爆笑でした。 　その話題性もさることながら、いろんなタイプの男子たちがキャッキャッ言いながら毎回あれこれする、というのは少女漫画の王道なんですね。『花より男子』もそうですし。女性は、男子たちが無邪気に遊ぶ姿に、憧れにも似たいとおしさを感じるんですよ。 　また、少女漫画には“双子もの”の系譜もあります。イケメンの双子だと、『CIPHER』(サイファ、成田美名子著）や『YASHA　夜叉』（吉田秋生）などが有名です。 　『おそ松さん』は同じ顔でキャラが違うのが6人もいて、見れば見るほど微妙な違いに詳しくなるし、オタク心をくすぐりますよね」（和久井さん、以下同じ） 　でも、『おそ松さん』の六つ子は、全然イケメンではないギャグタッチ。この外見は、女性ファンにとってブレーキにならないんでしょうか？ 「ならないですね。私も、あのキャラがカッコよく見えますもん（笑）。 　もともと少女漫画のキャラは、ストーリー中に突然三頭身になったりしますから、ギャグ外見に抵抗がないのでしょう。それに、イケメン漫画でもキャラクターグッズなどは三頭身にするのが普通ですし」（同） 　『月刊YOU』の連載でますます女性ファンが増えるのか、あるいは、熱すぎるファンたちを怒らせるのか・・・発売前からドキドキします。 ※『おそ松さん』公式サイト　http://osomatsusan.com/ ＜TEXT／女子SPA!編集部＞ ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】