今年は紅白!?「アルスマグナ」、コスプレイケメン5人組に女性ファン急増中
「アルスマグナ」ってご存じですか?
「ああ、代数学の本のことね」って……いやいや、すみませんそっちの「アルス・マグナ」ではなくて、コスプレしてダンスを踊るユニットのほうです!
メンバーは「私立九瓏ノ主(クロノス)学園」に通う4人の生徒。正義感が強くケンカっ早い神生アキラ(赤)、ピアノが得意でクールな泉奏(青)、素直で純粋な日韓ハーフの朴ウィト、甘えん坊の榊原タツキと、2年A組担任の大人のちょっぴりエロい九瓏ケント(紫)、そしてぬいぐるみのコンスタンティンの5人と1匹。
「コスプレイヤーはタレントとしては売れない」というのは業界の定説です。レイヤーは、何かのキャラになりきることこそに意義があるのであって、本人がソロで活動をしようとすると、そこに意義が見いだせなくなってしまうためだそうです。
そんな定説をひっくり返したのが、アルスマグナなんです。
シングルをすでに3曲発表、2015年11月にはアルバムをリリース。そして2016年1月3日にはとうとう東京・日本武道館でライブ「迎春祭」を開催し、7000人のファンを熱狂させました。
⇒【写真】はコチラ http://joshi-spa.jp/?attachment_id=435098
オリジナルの世界観をしっかり構築し、女性萌えを研究し尽くしたキャラづくりが成功の鍵ですが、なんといってもこの5名、ダンスが超絶上手いんです!
もともとアキラ、泉、ウィト、ケントはプロのダンサーで、日本のトップレベル。
その上、5人とも素顔も超絶イケメンなんですよ!
ボカロ曲を「踊ってみた」動画で次々と発表し、キレッキレで脅威のシンクロ率を誇るダンスをニコニコ動画やユーチューブでたくさん披露しています。
特にネットで話題になったのは、「+♂(プラス男子)」
⇒【YouTube】+♂(プラス男子) http://youtu.be/tI5ZtJ-koX4
超絶イケメンというだけでも充分なのに、超絶ダンスが上手いというだけでも充分なのに、超絶ダンスの上手い超絶イケメンが、ガッチリコスプレしてキャラに成り切ってるんです。女子が夢中にならないわけがない!
2年ほど前から「一緒に武道館に行こう!」とファン(アルスメイトと呼びます)と約束をしていたアルスマグナ。今年1月3日の「迎春祭」でとうとう約束を果たしてくれました。
彼らのダンスを一番最初に見たのは、サンリオキティランドでのイベントでした。100人前後しか入らないような小さなスペース。5人が腕を伸ばすとどこかにぶつかってしまいそうなくらい狭いステージでボカロ曲を踊っていました。
それからたったの2年で武道館です。人気急上昇とは、アルスマグナのためにある言葉のようです。
武道館の「迎春祭」では、いつのまにかぬいぐるみのコンスタンティンはおしゃべりするようになっているし、大きなステージでバックダンサーを何人も抱えて、ストーリー仕立てのパフォーマンスを見せてくれました。
曲が始まると、客席からは悲鳴にも似た歓声が上がります。自分の好きなキャラのコスプレをして参加するメイトもちらほら(いつもより少なめでしたが)。メンバーの名前を次々と叫んでいる男性もいて、アルスの人気の幅広さが伺えました。男性メイトもいるんですね、あのダンスクオリティなら納得かも!
最後に、「まってろ紅白」という言葉で締めくくられました。次は紅白が目標なのですね。ボカロ曲はハイテンポのデジタル音で、機械的なイメージの曲が多いですが、アルス自身の曲はポップな歌謡曲という感じ。このギャップも楽しいのです。
今年の年末は、テレビでアルスマグナが見られますように!
<TEXT/和久井香菜子>
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和久井香菜子
ライター・編集、少女マンガ研究家。『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)が好評発売中。英語テキストやテニス雑誌、ビジネス本まで幅広いジャンルで書き散らす。視覚障害者によるテープ起こし事業「合同会社ブラインドライターズ」代表