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なぜ自称・愛妻家ほどゲスい浮気をするのか?【育休議員不倫騒動を受けて】

 日本で初めて男性による育休取得を宣言した自民党の国会議員・宮崎謙介氏が、出産日約1週間前に、妻(自民党の国会議員・金子恵美氏)の入院中に女性タレントを京都の自宅に連れ込んで不倫をしていたことが大きな話題となっています。  日本では育児は女性の仕事という認識がまだまだ強い中、父親として積極的に育児に関わろうとする宮崎議員の姿勢を評価していた人も多いだけに、とてもショックを受けたと同時に、あまりに軽率な行動に憤りを覚えた人も多かったのではないでしょうか?
愛妻家

写真はイメージです

 ただ、残念ながら現実では似たようなケースが少なくありません。SNSなどの公の場で愛妻家をアピールしているほど、裏では他の女性と浮気をしているというケースをしばしば耳にします。

「妻には感謝している」という男には要注意

 でも、なぜ、彼らは愛妻家を装うのでしょうか? それは、妻のことが本当に好きなのではなくて、愛妻家として周りからの評価を受ける自分が好きだからです。その己のナルシシズムを満たすために、公の場では必要以上に愛妻家をアピールしているのです。  妻を本当に愛している人であれば当たり前のことゆえにわざわざアピールする必要が無いのに対して、わざわざ愛妻家をアピールするということは、それが当たり前のことではないと自ら示しているのです。
愛妻家2

写真はイメージです

 また、愛妻家のフリをする男性たちというのは、口をそろえて似たようなことを言うことが多いように思います。たとえば「妻には感謝している」という言葉です。 「すごく大好きですよ」「仲睦まじくやっています」など、パートナーに対する自分の想いはたくさんあるはずなのに、なぜ他人行儀な「感謝」が最初に来るのでしょうか? 結局、妻としての役割に対して感謝の意を述べることが第一に来るということは、感情は別の人にあるということを暗に示しているわけです。  このように、言葉の節々から「あ、この男性、不倫しているな」「不倫願望が強いな」と感じることは少なくありません。ですが、彼らの愛妻家アピールにマンマと騙されている人もたくさんいて、本当に残念に思います。自分が見せられている部分だけで「あの人は素敵な愛妻家だ」と安直に評価するのは控えたいものですね。

10歳ほど年上の女性を憧れにできる男か

 では、独身女性が事前に、相手の男性が本物の愛妻家かどうかを見分ける方法はあるのでしょうか? かなり難しいところですが、やはり「周りからの評価を気にしているかどうかを見極めること」は最も基本だと言えるでしょう。前述のように、良き夫像・良き父親像を他人に見せることに意識が向いている人は要注意です。  もう一つは、必ずしもイコールではないのですが、「女性として素敵だと思える年上の女性(10歳前後)がいるかどうか」はある程度リンクしていると思います。もちろん年上と言っても、年相応には見えない人間離れした芸能人などではなく、あくまで周りにいる女性や外見を商売にしていない人たちが対象です。  なぜ、それがゲス愛妻家を見極めるポイントになるかと言えば、未来の自分にも引き続き恋している可能性が高いかどうかを計る一つの指標になるからです。  歳を重ねれば当然外見は若くなくなります。若さでしか女性を評価しない男性であれば、何年か経てば自分のパートナーのことを「妻として」しか見られなくなり、他の女性を求める確率も高いわけです。  素敵な女性をあげる時に「若い人ばかりで、年上がほとんど思いつかない」という男性は、かなり要注意と言えるでしょう。そういう男性ほどゲス愛妻家になる傾向があるように思うのです。少し嫉妬心を覚えるかもしれないですが、良い妻像が女性として素敵な人の像とイコールになっているか、パートナーにいろいろと聞いてみると良いと思います。
勝部元気

山の上だと周りを気にせず自撮りが出来るので、山の写真ばかりになってしまいますね…(勝部)

<TEXT/勝部元気> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 【勝部元気】 1983年東京都生まれ。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEO。ブログ『勝部元気のラブフェミ論』(http://ameblo.jp/ktb-genki/)、twitterは@KTB_genki。初の著書『恋愛氷河期』が発売中
勝部元気
1983年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。コラムニスト・社会起業家。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、教育論等。他にも幅広い知識習得に努めており、所持資格数は66個にのぼる(2015年6月現在)。雑誌・TV・web等でコメンテーター活動をしている他、働く女性の健康管理を支援するコンサルティング会社(株式会社リプロエージェント)の代表取締役CEOを務めるなど、各種ソーシャルビジネスに携わっている。ブログは、男性なのに子宮頸がん予防ワクチンを打ったレポートが話題となった。twitterは@KTB_genki 。初の著書『恋愛氷河期』(小社刊)は発売中
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恋愛氷河期

著者は、ナンパ禁止論や反・不倫論で話題を呼んでいるコラムニスト。男性から、かつ若手からの立場で、女性に厳しい社会に真っ向からダメ出しをする。

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