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ベランダに死体が!月9万円の豪邸に住んだら…【シングルマザー、家を買う/50章】

夢の一軒家で見た戦慄の光景

 離婚する前、地方に転勤を勝手に決めてきた元旦那と、転勤先に住む家を探しに行った。臨月だった私はまだ2才の長女を連れ、慣れない土地でも快適に暮らせるような、素敵な家を探そうと意気込んでいたのだ。  何軒か回った後、団地育ちの私に紹介されたのは、大きな、大きな一軒家だった。全国の団地住まいの子供たちがそうであるように、私も一軒家に異常なほどのあこがれを抱いていた。  まず、家の中に階段があるという事実だけでテンションが上がる。この単細胞は一体何なのだろう。さらに、その家は『渡辺篤史の建もの探訪』でしか見たことのないような吹き抜けがあり、リビングは驚きの30畳。しかも、4LDK。  さらに、夢にまで見た大きな庭があり、子育てをするには申し分ない。今後宝くじが当たらない限り住めないような豪邸だったのだ。こんな豪邸を東京で借りたら、30万はくだらない。しかし、地方であるという理由だけで、この家が9万円で借りられるというのだ。恐るべし、地方。  その値段を聞いてもうすぐにでも契約の判子を押す気満々でいたが、とりあえず2階を見ましょうと誘われ、私はルンルンで階段を駆け上がった。そして、一つ目のベランダの窓を開けると、そこには見たことのない何かが横たわって死んでいたのだ!
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ベランダで横たわっていたのは…
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シングルマザー、家を買う

年収200万円、バツイチ、子供に発達障がい……でも、マイホームは買える!

シングルマザーが「かわいそう」って、誰が決めた? 逆境にいるすべての人に読んでもらいたい、笑って泣けて、元気になる自伝的エッセイ。

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