『沈まぬ太陽』より
――恩地の親友で宿敵となる行天四郎役の渡部篤郎さんとの共演はいかがでしたか?
上川:初めての共演ですが、すごく“いい感じ”です。一緒にいてとても楽しい方ですね。僕とは物の見方が全く違う。そこから紡ぎだされる行天像というのがやはり興味深いんです。一瞬一瞬がとても刺激的ですね。建物は構造材が全ておなじ方向を向いていたら横からの力に耐えられませんが、様々な角度で組み上げられた建造物はいろんな角度からの応力に耐えうる。そんな構築のお芝居ができた実感がある。僕と渡部さんが違うからこそ、とても強固なものが組み上げられたと思います。
――ところで、50歳を迎えられてなお若々しい上川さんですが、若さを保つ秘訣を教えてください。
上川:褒められるようなことは何にもしていないです。僕は撮影が終わってしまうと人前に出るという意識すらも失ってしまうタイプ。どんなキャラクターをやっていても、やっているときはとても入り込んでいますし、そのキャラクターと強く寄り添ってますけれど、終わった瞬間に僕は素の“上川隆也”に戻ります。どこにでもいるおっちゃん(苦笑)。犬の散歩くらいですね、体を動かしているのは(笑)。
<TEXT&PHOTO/望月ふみ>
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70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi