――ウシジマくんにはいろんな浮き沈み人生が描かれます。オリラジもいろいろと経験されていますが、正直、お金と人気どちらが怖いですか?
『闇金ウシジマくん Part3』より
藤森:おほほほ! えー、オリラジの歴史を辿るとですか? いやー、間違いなく人さまが絡むほうが怖いですね。人気とか人の目とか、正直、お金で困った経験はそんなにないんですよ。下積みもなかったし。それより人気がどうというほうが怖い。でも一番怖いのは、いい気になって天狗になっちゃう自分ですけどね。もうひとりの自分に何度もやられてます。
――もうひとりの自分。
藤森:そうっすね。コントロールが効かないことが一番怖いです。勘違いして天狗になって、周りに嫌われ、仕事もなくなり……。這い上がる秘訣は謙虚になることですね。いくら人気のあるネタがあっても、ダメな人には人はついてこないと思うので。
でも毎回忘れちゃうんですよ。謙虚になったつもりが、また調子よくなるとねぇ。今年は歌もヒットして、こうやって映画にも出させていただいてる状況ですから、いま非常にいい気になってます。早ければ今年の年末、もしくは来年の頭くらいに1回転落してると思います、はい。そのときにはまたひとつひとつ頭を下げていこうと。
――筧さんは、加茂のように不倫相手に「お金ちょうだい」などという男性は?
筧:絶対にナシです! ありえない。ああいう人はたぶん治らないし。
藤森:花蓮ちゃんからはもらってないですよ。瑠璃ちゃん(岸井ゆきの)からもらって、それが花蓮ちゃんに行くっていうね。経済を回してるんです。
――今回の男性の登場人物のなかで、筧さんがイチ女性として惹かれる人物はいました?
筧:ウシジマくんはもちろん大好きなんですけど、今回だと本郷奏多さんが演じた沢村さんかなぁ。やり方はよくないですけど、命を削って自分を変えようとするっていうのは、すごくかっこいいと思いますね。
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本郷奏多演じる沢村/『闇金ウシジマくん Part3』より
――それは本郷さんのような外見じゃなくても?
藤森:あー! 外見じゃない? イケメンだからじゃない?
筧:あはは。ちょっとプラスアルファはあると思います。その部分を除くと……。うーん。……。でも本当にダメな人だらけなので、沢村さんがまともに見えるのかも。
藤森:この映画の登場人物たちみたいに踏み外した人生を送らないように、教材だと思ってクズたちを観てもらいたいですね。
<TEXT&PHOTO/望月ふみ>
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『闇金ウシジマくん Part3』は9月22日より公開
配給:東宝映像事業部=S・D・P
(C) 2016真鍋昌平・小学館/映画「闇金ウシジマくん3」製作委員会
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi