最後に、もう結構着ているのだけれども、これを捨てたらいいのか、とっておくほうがいいのかわからないという場合についてです。
まず第一に
好きなもの、着ていて気分がよくなるものはそれが多少傷んでいたとしても、流行遅れだとしても、とっておいていいでしょう。そしてもう一つ、
とっておいても後で着る可能性があるものは、オリジナルなものです。
オリジナルなものとは何かというと、まず一つは、パリ・コレクションなどでデザイナーが発表したようなもの、そしてもう一つは、服飾美術館に所蔵されるようなものです。
セントジェームスのボーダー。1889年、フランスのノルマンンディー地方セントジェームス市に設立された
例えば
リーバイスの501や
アディダスのスタンスミス、
セントジェームスのボーダーシャツなど、名品と言われているものがこれに当たります。これらは残しておいても後で着たり、はいたりすることがあるでしょう。
その他、コピー品、偽物は持っていても、デザイン的な価値は長持ちしません。コピー品は捨てても構いません。
アディダスのスタンスミス
最後に注意点を。
捨てるときは必ず自分の判断で捨てましょう。
ここに挙げたのは1つの指針です。自分で決めて捨てたものでないと、後悔することがあります。誰かに言われて捨てて、後悔しても、捨てたものはもう戻ってきません。そうならないためにも、最終的には必ず自分で捨てるかどうかの判断をしましょう。
<TEXT/小林直子>
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【小林直子】
ファッション・ブロガー。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒、文化服装学院卒。東京コレクション参加ブランドのパターンナー、大手アパレル会社の企画室を経て独立。現在、湘南エリアを中心に独自に開発したメソッドによるファッション・レッスン、各種ワークショップを開催するなど活動中。ブログ『
誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』