Lifestyle

ブランド品を売りに出す女性たち。泣く、逆ギレ、ニセ物…で業者は大迷惑

3. 明らかな偽物を本物だと思い込んでいる客

 一見すると偽物だとはわからない巧妙な偽ブランド品が横行する昨今ですが、驚くほどチャチな偽物を本物だと思い込んでいるお客さんは意外と多いのだそう。 ブランドバッグのコピー商品偽造「もう笑っちゃうレベルなんですよ。『CHANEL』が『CHANNEL』とか、『BVLGARI』が『BULGARIA』とか。これはギャグで持ってきてるのか? と思いきや、お客さんの表情は真剣そのものですからね。  こういう時でもトラブル防止のために『うちでは本物かどうか判断しかねます』という返答をするのですが、ここで偽物だと気づいて素直に帰ってくれる人は稀(まれ)。一様にこれを本物だと思い込んでしまっていているので、大抵は激怒されます。  この前なんて、『なんでも鑑定団に出てる鑑定士連れてこい!』って言われましたよ。なんでも鑑定団は骨董だろと心の中では思ってましたけど……」  立場上、白黒ハッキリつけることができないのが歯がゆくてならないそうですが、「偽物」という言葉は口が裂けても発してはいけないのだそう。どんな商品であっても、穏便にことを運ばせるのがプロのブランド中古品販売員なんだとか。  ブランド中古品の買い取りでは、お金がからんでいるからか人間性の根っこの部分が如実に現れてしまうようです。困ったお客さんになってしまわぬよう、心掛けたいものですね。 ―シリーズこんな客は嫌われる【4】― <TEXT/もちづき千代子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
もちづき千代子
フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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