ところで日本の女性の場合、どんなにほめられた服でも、じつはそんなに着ていないということが多くないでしょうか。
高かったから、「いざというときのためにとっておこう」とか、この間の会食でも着ていたから、同じメンバーがくる明日のランチには着るのは「服がない人みたいで、ちょっとなあ…」というように。
「着るものがない病」には、自分に似合うものがわからないだけでなく、思い込みやプライドも関係しているようです。
ストールと、自作のパールアクセサリーで
弓さんは言います。「
フランスでは、センスがいいといわれるマダムほど、少ない自分の定番服を上手に着回していますね」
そんな着回しの強い味方は小物類。
「洋服の数はそれなりに絞っていますが、小物の数はその分、許容しているの。だって、洋服ほどスペースはとらないし、組み合わせで着こなしが何通りにもなるのだから。洋服ほど流行もないですしね」と弓さん。
パールのアクセサリーを自分で作ることも
弓さんの著書のサブタイトルには、「
ときめくものだけシンプルに。暮らしのセンスアップ86の秘訣」とあります。
「クローゼットもキッチンもリビングも、小さなせっけん1つにいたるまで家の中にあるものはすべて自分好きなもの。愛しいものばかり。だから幸せなの」と弓さん。ファッションも暮らしもそれを楽しみ、センスを磨く鍵はここにありそうです。
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奇跡の79歳 vol.2―
<TEXT/女子SPA!編集部>
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