「男は言葉が不自由で近視ぎみ」と思えばいい。“男女の戦争”の終え方
清田:できてないです。もう連絡先もわからないので。
アルテイシア:じゃあ、その結論も実は違うかもね(笑)。やっぱ答え合わせってすごく大事で、それでうまくいく人も多いんですよ。フラれた女性たちに「絶対恨まないから自分のダメなところを教えてくれ」って聞いたら「思ってたのとぜんぜん違う!」って答えが返ってきたりするらしくて。女子もそうだけど、同じ失敗を繰り返したくないならちゃんと答え合わせしたほうがいい。
清田:そういえば、主人公の男がフラれた女性に「自分の何がダメだったか」を聞いてまわる『ハイ・フィディリティ』(2001年)という映画もありました。ダメな理由を受け入れるっていうマインドが大事ですよね。
アルテイシア:「聞かないといけないくらい自分は悩んでる」という弱みをさらけ出せる人自体少ないしね。そこで勇気を出して踏み出すことです。その一歩は我々人類にとっての大きな進撃になる!
清田:(笑)。弱みをさらけ出せる男性はカッコイイと思います。
――付き合っているときにもっとわかり合えればいいんですけど、男女間のコミュニケーションの難しさは永遠のテーマですよね。
アルテイシア:私がよく女性読者に言うのは「男は言葉が不自由、かつ近視気味だと思った方がいい」。もちろん性差の前に個人差がありますが、全体的な傾向として、男性はあまり細かいものが見えないんですよ。冷蔵庫にあるソースを取ってと頼んでも「ないないないない」言うし、とんかつソースを頼んでもウスターソースを持ってくるし。
清田:耳が痛すぎます……。
アルテイシア:そんなんだから彼女がなぜ怒ってるかもわからないし、わからないときの感情を表現する言葉も不自由。そういう、ちょっと気の毒な生き物だと思った方がいい。不自由だという前提でいれば、そんなに腹も立たないし、噛み砕いて話そうってなるから。じゃないと戦争は終わりませんよね。
清田:長い戦争が(笑)。
アルテイシア:たぶん古事記の時代から続いてる、“なんで察してくれないの・言ってくれなきゃわからないよ戦争”を終結させるには、できる側が歩み寄らないと。女性読者から「男は言葉が不自由、かつ近視気味だと思うことで、パートナーとのケンカが減りました」という報告をもらいます。
清田:とはいえ本来なら、言葉が不自由で近視な我々男性側ががんばるべきだと思うんですよね……。僕も男性から恋バナを取材していて痛感しているのは、男は感情を言葉にする力が女性に比べて低すぎるということです。
女性には「お茶する」って文化が存在しますが、男にはあれがないんですよ。お茶をしながら今日のできごとやその感想を話すという。男子はまず、友達とお茶するってところから勉強したほうがいいんじゃないかと。
アルテイシア:確かに、感想を言う練習はすべきですね。映画を観に行ったときも女性は「あのシーンでこう思った」「私もこんな経験をしたから共感した」と感想を話すけど、男性は知識・ウンチクを話すんですよ。あの監督の前の作品はこうだったとかこの脚本家はこうだとか。ウンチクじゃなく「自分はどう感じたか」の感想をしゃべろうよって。
清田:感想ではなく“情報”を話すんですよね。もっとも感想と情報の差もわかってないと思うんです。というか、だいたいの男は情報を自分の感想だと思って喋ってるような気がします。
アルテイシア:気の毒……。
男は言葉が不自由で近視気味だと思えばいい
――付き合っているときにもっとわかり合えればいいんですけど、男女間のコミュニケーションの難しさは永遠のテーマですよね。
アルテイシア:私がよく女性読者に言うのは「男は言葉が不自由、かつ近視気味だと思った方がいい」。もちろん性差の前に個人差がありますが、全体的な傾向として、男性はあまり細かいものが見えないんですよ。冷蔵庫にあるソースを取ってと頼んでも「ないないないない」言うし、とんかつソースを頼んでもウスターソースを持ってくるし。
清田:耳が痛すぎます……。
アルテイシア:そんなんだから彼女がなぜ怒ってるかもわからないし、わからないときの感情を表現する言葉も不自由。そういう、ちょっと気の毒な生き物だと思った方がいい。不自由だという前提でいれば、そんなに腹も立たないし、噛み砕いて話そうってなるから。じゃないと戦争は終わりませんよね。
清田:長い戦争が(笑)。
アルテイシア:たぶん古事記の時代から続いてる、“なんで察してくれないの・言ってくれなきゃわからないよ戦争”を終結させるには、できる側が歩み寄らないと。女性読者から「男は言葉が不自由、かつ近視気味だと思うことで、パートナーとのケンカが減りました」という報告をもらいます。
清田:とはいえ本来なら、言葉が不自由で近視な我々男性側ががんばるべきだと思うんですよね……。僕も男性から恋バナを取材していて痛感しているのは、男は感情を言葉にする力が女性に比べて低すぎるということです。
女性には「お茶する」って文化が存在しますが、男にはあれがないんですよ。お茶をしながら今日のできごとやその感想を話すという。男子はまず、友達とお茶するってところから勉強したほうがいいんじゃないかと。
アルテイシア:確かに、感想を言う練習はすべきですね。映画を観に行ったときも女性は「あのシーンでこう思った」「私もこんな経験をしたから共感した」と感想を話すけど、男性は知識・ウンチクを話すんですよ。あの監督の前の作品はこうだったとかこの脚本家はこうだとか。ウンチクじゃなく「自分はどう感じたか」の感想をしゃべろうよって。
清田:感想ではなく“情報”を話すんですよね。もっとも感想と情報の差もわかってないと思うんです。というか、だいたいの男は情報を自分の感想だと思って喋ってるような気がします。
アルテイシア:気の毒……。


