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ネットで「死にたい」と訴える人に、死にそこねた私が言えること

「死にたい」という感情を認めること

「死にたいなんて思っちゃいけない」  そうやって気持ちを押し込める夜ほど、孤独なものはありません。  押し込められてしまったあなたの辛い気持ち、苦しい気持ちはどこへいくのでしょう?  消えることもなく胸の奥にたまって、きっとずっと、あなたを苦しめます。 「死にたいな」って、弱い言葉じゃない。「どうせ死ぬ」って、マイナスな言葉じゃない。「死んでいいじゃん」って、投げやりな言葉じゃない。  最後には消えてなくなるということを意識する。どうしようもなくなったら、自分で死ぬことを、自分が許してあげようと決意する。 素足「死ぬ」ことを選択肢に入れたとき、人は今よりずっと生きやすくなる。選択肢が広がる。  だから「死にたいなら死んでもいい」。ただし、「自分のためだけに」ね。  これが私の「死にたい」への答えです。

自殺未遂をした私が、今どうなったか

 さて、自殺未遂をした私がどうなったか。  私は今、幸せです。 「死にたい」と思う日は今も多いけれど、でも、「いつでも死んでいい」って思っているから、「自分のためだけに生きている」から、毎日楽しくいい加減に、前よりずっと楽に生きています。  あなたの「死にたい」の重さは計り知れないけれど、私はやっぱり、もう少し生きてみることを勧めたい。そのうち、やってくる「人生って悪くないな」って思えるかもしれない可能性に、かけてほしい。  城野さんの「死にたい」が「生きてみようかな」に変わることを祈って。 【yuzukaさんの最新記事】⇒死にたいと思う人に…死にそこねた私がもう一度伝えたいこと <文/yuzuka> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
ユズカ

yuzuka/ユズカ

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yuzuka
エッセイスト、脚本家、婚活メディア「ナレソメノート」では編集長を務める。元精神科看護師と夜職の経験あり。著書『埋まらないよ、そんな男じゃ。』他3冊。「五反田ほいっぷ学園」「愛の炎罪」等原作脚本
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