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大手エステの壮絶セクハラ「幹部は全員オーナーの愛人でした」

 エステでケアしてもらうのって気持ち良くて天国! でも、施術するエステティシャンの側は大変なようです…。
エステ

画像はイメージです(以下同じ)

 エステ業界は、大手数社でパワハラやサービス残業が訴訟沙汰になっており、2014年には労働組合「エステユニオン」が発足したほど。 「私がいた大手エステチェーンはオーナーが独裁者で、女性スタッフはまるで北朝鮮の喜び組でした」  森菜々美さん(仮名・38歳/エステシャン)は5年前に大手エステ会社を辞めて独立。その背景にあるのは、オーナーの日常的なセクハラでした。彼女が体験したセクハラとは、どんなものだったのでしょう。

「俺だ。品川のホテルにいるから来てくれ」

「高校卒業してエステ協会の事務をしながら、スクールで技術を学びました。それから20歳で北陸の都市のエステサロンに就職。ところが、そこが全国100店舗以上のサロンで展開する大手エステ企業に買収されたんです。  私はそこで神奈川の店長に任命されました。2年後にエリア長に就任すると、エリア長が集う本社主催の勉強会のあとの食事会で、初めてオーナーに会ったのです」  でっぷりと太った40代後半のオーナーは、森さんはじめ若いエリア長を引き連れてはしご酒。すると1週間後の夜中2時に、オーナーから突然電話があったそうです。 「『俺だ。品川のホテルにいるから来てくれ』といきなり言われてびっくりしました。同棲中の彼氏が『誰?』と電話のそばでいうと、電話が切れてしまいました。  翌日、オーナーの秘書から『間違い電話なので、忘れてください』と電話で謝罪されました。そんななか、3日後にオーナーからの担当地域の変更の電話があったんです……」

幹部は全員オーナーの愛人だった

つらい女性 オーナーから神奈川と山梨のそれぞれの地域担当を命じられた森さんは、青ざめたそうです。というのは、そこは売り上げがワースト10に入る最悪のエリア。  しかも東京をはさんで、神奈川と山梨の2つの地域を担当するのは「寝ずに仕事をしろ」と命じられたのも同然だったからです。  一体何が起こってしまったのだろう。会社の先輩エステシャンに聞いてみると、驚きの事実がわかったそうです。 エステの独裁者「権力を利用したオーナーのセクハラは長い間、続いていました。しかもオーナーの要望に従うことがルールだから、断ると私のようなひどい目にあうのだそうです。  なかには『オーナーの要望にこたえて、その試練を乗り越えてきたから、今の自分がある』と平然と言うエステシャンも。この会社の幹部は、全員オーナーの愛人なのだとわかるとゾッとしました」
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またもやオーナーと副社長に誘われる
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