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大手エステの壮絶セクハラ「幹部は全員オーナーの愛人でした」

またもやオーナーと副社長に誘われる

 オーナーの誘いを断固として受けないと決めて激務をこなしていた森さんですが、売り上げが伸びないという理由で、3か月もの間、森さんの給料をストップされたことも。もちろんこれは労働基準法違反です。 「休みなしに働いても、給料はなし。彼氏ともすれ違いで別れ、人生に絶望をしていました」 飲み会 やっと給料が支払われるようになって、ほっとしたのも、つかの間のことでした。仕事が終わってから、オーナーと副社長に突然呼び出された森さんは、またもや他の若いエステシャンらと、はしご酒に付き合わされます。 「オーナーはどこから情報を入手したのかネチネチと『男を紹介してやるよ、寂しいんだろう』と私を馬鹿にしました。そして『おまえを副社長にやるよ』と言ったのです。すると、副社長が私に抱きついてきました。たまらなくなって、逃げて帰りました」

「政治家の一晩の愛人を用意しろ」

 もう限界だ、辞めよう、と決意した森さん。でも翌朝、オーナーのとんでもない要望に、ついに激怒してしまったのです。 「会社主催のダイエットコンテスト審査員の政治家の好みに合うような、身長が高くキレイで若い女性を集めろというお達しでした。『政治家の一晩の愛人に、うちのエリアの女のコを差し出すわけにはいかない!』と、上司と大ゲンカして、やめました」  大手エステの男尊女卑と腐敗ぶりに、すっかり嫌気がさした森さんは、初心忘るべからずの精神で「女性をキレイにする」をモットーに独立開業。 「あの頃よりも幸せになる!と自分を鼓舞しています」 ―私達の身近な「セクハラ」 vol.15― <TEXT/夏目かをる イラスト/鈴木詩子>
夏目かをる
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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