大人気の髪色「アッシュ」、ブリーチなしでも可愛い25選
「THROW journal」ライターで美容師の藤田和彦です。
いま大人気のヘアの色といえば「アッシュカラー」。髪の赤みや黄みを消すことでグレーがかった色合いになり、それを総称して「アッシュ」(灰色)と呼びます。
今回は、ヘアカラーの「レベル」別に、合うアッシュカラーをご紹介しましょう。
ヘアカラーの明るさを表わす単位として使用されるのが「レベル」です。僕たち美容師はさも当たり前のように使っている言葉なのですが、一般の方は意外と知らない方も多いはず。
髪の明るさは【1~20レベル】の範囲で定めているメーカーさんがほとんどです。ちなみにコレがカラースケールというレベルを調べるアイテム。

意外と知らない方が多いのですが、日本人の染めてない黒髪はだいたい4~6レベルです。黒髪だから1レベルではないんですね。もう1レベルともなると青光りするレベルなので。よく染めてもないのに髪が茶色いなんて方がいますよね? そういった方はもともと6レベルくらいの明るさがあります。
ブリーチなしでもできるアッシュをご紹介していこうと思います。
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正直なところ、この辺の暗さはもはや漆黒です。光に透かしたところで「これでもか!」といわんばかりの“黒”を主張してきます。“面接や職場で明るくできない”にしてもこれは「黒染めした?」と聞かれること間違いなしの【THE KURO】です。
あえての黒であれば問題ないのですが、かなり上級者カラーである事は確かです。“自然な黒髪”を目指すのであれば、1~3レベルは避ける事をオススメします。ここまで暗いともはや色味を感じることが難しいので割愛させて頂きます。
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【ダークトーン】などと呼ばれる明度領域です。このレベルになると、暗めの髪色でありながらしっかりと“色味”を感じるカラーが楽しむ事ができます。例えば
●7レベルの【ダークアッシュ】
これなら髪色に厳しい職場でも問題なしです。
●7レベルの【アッシュブルージュ】
最近人気のブルージュ。光に透けるとブルーがかった色味が特徴のアッシュブルージュ。暗めに濃厚なブルーを入れる事で、奥ゆかしい大人の女性を演出できます。色持ちがよく、色落ちした後も綺麗なアッシュになります。
●7レベルの【アッシュグレー】
ブリーチなしでもここまでのアッシュグレーになります。赤みを極力抑えたヘアカラーなので、透明感は抜群です。外ハネ部分の透け感は特に綺麗で、流行りの切りっぱなしボブとの相性もいいですね。
●7レベルの【アッシュグレー】
ブリーチなしでもここまでの透明感がでます。もともと赤みが強い髪質でしたが、3回ほど染めるとここまでのクオリティに。巻き髪との相性も抜群です。
●7レベルの【ミルクティーベージュ】
ダークトーンのアッシュは大人の女性に人気のヘアカラー。ツヤ感がでやすく、根元の伸びも気にならない事から、妊婦さんにも人気のヘアカラー。なかなか美容室に来られない方にオススメの髪色です。7レベルくらいの明るさなので、髪色に厳しいオフィスでもこれなら大丈夫ですね。
●7レベルの【ダークブルージュ】
7レベルのダークブルージュはほぼ黒髪に近い明るさですが、もともとそうであったかのような色合いが人気のヘアカラーです。暗めでもしっかりとアッシュを感じる事ができます。
●6レベルの【スモーキーアッシュ】
外国人風の自然なアッシュ。こちらもブリーチなしで。品の良さ抜群です。
●7レベルの【マーメイドアッシュ】
なんとも言えない絶妙な色合いです。室内だと染めてるのか気付かれないレベルの髪色です。外や、白昼色の電気の下で色味を感じる明るさです。【7レベル】くらいの明るさは、僕個人的にはかなりオススメのカラーですね。大人っぽい黒髪の中に“その人らしさ”みたいなものがエッセンスとしていれられるので。
一見“普通の黒髪”のようにみえるけど、よくみるとその人の“個性”を感じる色。
「さりげなくオシャレ」がキーワードとなる【7レベル】にもぜひトライしてみてください。もちろん髪色規定に厳しいOLさんでも全く問題の無い一歩先いく上質カラーです。
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8レベル以上になってくると、室内にいても「あ、染めたんだね!」と認識できるレベルの明るさになってきます。「ミディアムトーン」などと呼ばれる明度領域で、しっかりとその色味を感じることができます。先ほどの「ダークトーン」とは違い、もっと色濃く個性を発揮できるカラーが楽しめます。
ミディアムトーンになってくると、髪色規定に厳しい職場だとNGをくらうことも出てくるかと思います。一般的に7レベル、もしくは8レベルまでが明るさの上限とされている企業が多いようです。
●9レベルの【ミルクティブラウン】
ハイライトとローライトをいれたオシャレなヘアカラー。普通のカラーに飽きてきた方にオススメのカラーです。見る角度によって様々なニュアンスに変化するのも特徴。
●11レベルの【アッシュベージュ】
女子力高めのミディアムスタイル。やわらかい質感のアッシュは女の子らしさのでる愛されカラー。ふんわり前髪が可愛いヘアスタイル。前髪は軽く流してあげるといいですね。
●9レベルの【アッシュベージュ】
巻き髪との相性もいいアッシュベージュ。巻く事で髪の毛に束感がでて、光に透けやすくなります。大人可愛い雰囲気がでるヘアスタイルに、落ち着いたアッシュ系のカラーがとても合いますね。
●9レベルの【アッシュグレー】
色味のあるピンク系メイクなどに合う暗めのアッシュグレー。また色白さんにもよく合う髪色です。メイク映えする暗めのカラーは色持ちもよく人気のヘアカラーとなります透け感、抜け感もあるので、暗くても重く見えないのもいいですね。
●11レベルの【マットアッシュ】
透明感抜群です。
●10レベルの【ミルクティーアッシュ】
まだまだ人気のグラデーションカラー。グラデーションカラーとは、毛先にかけて明るくなる染め方の事。グラデーションカラーとアッシュグレーの相性もよく、とても人気な外国人風カラーです。根元の伸びも気にならないのも◎
●9レベルの【アッシュブラウン】
やはり、アッシュといえばロングですね。髪の面積が多くなるので、ヘアカラーを最大限に楽しむ事ができます。見る角度によって色のでかたが変わるので、立体感がとても綺麗にでやすくなります。もちろん巻き髪にもとても合いますね。
●8レベルの【アッシュブルー】
くすみを出して外国人風に。
●11レベルの【アッシュベージュ】
アッシュベージュをベースにハイライトをいれた今トレンドのヘアカラー。ハイライトを入れる事で立体感がでて、より外国人風の仕上がりとなります。顔まわりにローライトを少しいれてあげても、小顔効果がでてオススメです。巻き髪との相性もよくミディアム~ロングヘアの方にとてもオススメのヘアカラーです。
●11レベルの【マットベージュ】
高いレベルほど透明感が増して綺麗な色合いに。
●9レベルの【フォギーベージュ】
少し明るめのアッシュで染めたフォギーベージュ。ローライトを少し入れる事で立体感がでます。髪の毛が柔らかく見えるので、硬い髪質の方にはオススメのヘアカラーです。色の明るさ(レベル)は9トーンくらいなので、ギリギリ職場でもOKかも?
●11レベルの【アッシュグレージュ】
これぞ外国人風カラーと言わんばかりのアッシュグレージュ。ベースが明るい方は一回でここまで綺麗なグレージュになります。ブリーチなしでもできるので傷めずに理想の髪色になります。ゆるく巻いても可愛いヘアスタイルです。
●10レベルの【スモーキーアッシュ】
光に透かしたらもう最高です!
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ここまでが“ブリーチなし”で明るくできる限界の領域になってきます。一般的に【ハイトーン】と呼ばれる明るさですね。ぱっと見の印象としても間違いなく「あー、あの髪明るい人」と認識される事かと。
そして黒髪で上京した大学生が久々帰省してこの明るさだと、ご家族もさぞ驚かれる事かと思いますね。しかしながら、その色の完成度は高く、ものすごく透き通った綺麗な色味を感じる事ができます。
●13レベルの【アッシュベージュ】
こちらはハイライトも入っていて、立体的な仕上がりとなっております。
●13レベルの【ベージュブラウン】
巻き髪との相性は抜群ですね。
●14レベルの【アッシュグレージュ】
こちらもハイライトが入り、外国人風の仕上がりに。
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さあ、ここからはブリーチ必須のカラーです。一応ご紹介しておきたいと思います。
どうでしょう? 高校生の夏休みを思い出しますね。もう誰がみても“金髪”です。人に与える印象としても、やはり初見さんには“派手”“パツキン”“バンドマン?”“ヤンキー?”などといったワードが出てくる事も視野に入れておきましょう。
しかし、うまく使えばたちまちオシャレに変身! そう、【グラデーションカラー】【インナーカラー】【メッシュ】といったデザインカラーとの組み合わせると相性抜群です。いくつかご紹介していきましょう!
●【毛先17レベル】
こちらはかなり明度差をつけたスタイル。街で目を引く事間違いなし! 色が抜けたら違う色を毛先に入れるのも楽しみの1つですね。
●【毛先17レベルまでブリーチ後赤のマニュケアをオン】
こういったビビットな色は1度ブリーチをする必要があります。
●【毛先17レベルまでブリーチ後パープルをオンに】
薄いパープルをのせることで黄色味を飛ばしています。
●16レベルの【インナーカラー】
耳にかけた時に出現するインナーカラー。
単色でみると派手ですが、チラ見せ効果はオシャレ度満点です。
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いわゆる“白っぽい”というやつですね。この領域に達するには、ブリーチを数回する事を覚悟していてください。1回ではまず無理でしょう。ノーダメージで染めることは難しく、その代償は大きいかと。
しかし1度はしてみたいホワイトカラー。もし機会があればチャレンジしてみてください。
●18レベルの【ベールグレー】
言葉はいりませんね。綺麗です。
●20レベルの【スノーホワイト】
THE 白。機会があれば是非。もしその時は事前に「白までを考えてる」と予約の際にお伝えください。心の準備をするので(笑)。
「レベル」または「トーン」とは「髪の明るさ」を表すもの。「レベル」によって人に与える印象は様々。大事なのは「自分がどうなりたいか」、言い換えると「自分をどう見せたいか」で「適正レベル」というものは変わってきます。
僕たち美容師は“髪のプロ”“柔らかい雰囲気で”“暗めだけどいい感じで”“大人っぽくしたい”“斬新なやつ”“好印象なイメージ”そんな感じでOKです。
あなたのライフスタイルに合った、あなただけのカラーをご提案します。信頼できる美容師さんにぜひ相談してみて下さいね。
<コンテンツ提供/THROW journal TEXT/藤田 和彦>
【藤田 和彦】つくば市の美容室「ジールサロン」で店長として活躍中。 アッシュを得意とし、Instagram: kazu_zealではアッシュ900スタイルを紹介
【THROW journal】
ヘアカラーに特化したWebマガジン.。アッシュ色を追求したヘアカラー剤ブランド「THROW」が運営し、役立つ美容情報をヘアスタイリストが毎日発信中。他にも
・赤みを抑え過ぎないグレージュブラウンとは?
・ピンクが流行った10年前とアッシュが人気な今との違いは?
などの記事を掲載中。

そもそも何レベルまであるの?

ちなみに日本人の自毛は4~6レベル
レベル別ブリーチなしでできるアッシュ
【1~3レベル】

【4~7レベル】









【8~11レベル】













【12~14レベル】




【15~17レベル】ここからはブリーチ必須






【18~20レベル】


