一瞬でモードっぽくなる、全身ホワイトのロマンティックな装い方
【モードをリアルに着る! Vol.27/小林直子】
毎回、少女マンガに出てくるようなロマンチックなドレスを現代風解釈で発表するシモーネ ロシャ。
モードの世界では、全身1色というルックがよく登場します。日本では80年代のころより全身黒というスタイルの、いわゆるおしゃれな人々が登場するようになりましたが、全身同じ色にしてもいいのは黒だけではありません。黒でもいいし、赤でもいいし、黄色でもいい。そしてもちろん白でもいいのです。
しかしこの全身1色のスタイル、モードの世界ではよく見られるのですが、黒以外の色になると、一般の人はあまりやりません。なぜなのでしょうか。
たぶん、黒以外の全身1色は変と思われないだろうか、おかしいのではないかと思っているのではないかと思います。確かに街で黒以外の色で全身1色の人はほとんど見かけませんし、黒以外の、例えば赤で全身を固めてしまうと派手すぎるということもありますから、黒以外の全身1色を試してみるのはなかなか勇気の要ることなのでしょう。
けれども、手っ取り早く、いわゆるモードっぽい雰囲気を出すのに全身同じ色で統一するのは非常に簡単でいい方法です。
2018年春夏コレクションでも、フリル、レース、オーガンジー、それにお花のパッチワークなど、まさに少女マンガ度の非常に高いコレクションでした。いつでもどこでもロマンチック、パンツをはくときにもフリルとレースを忘れずに、それがシモーネ ロシャのスタイルでしょうか。
しかし、ただの少女マンガドレスだけ作っているのだったら、コレクションを発表するようなデザイナーにはなれないのです。今という時代の気分の理解と先見性、そしてそれを服という物理的なものへ落とし込む能力が必要となります。シモーネ ロシャはそれらを兼ね備えた数少ないデザイナーの一人です。 さて、そんなシモーネのロマンチックなコレクションの3分の1以上はこんなオールホワイトのスタイルでした。
全身1色というルックは黒以外でもOK
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