一瞬でモードっぽくなる、全身ホワイトのロマンティックな装い方
重ねる白の素材を変え、ほんの少し白をグラデーションさせて
イヤリングの真珠の白、シルクサテンの白、コットンの白、オーガンジーの白、ブラウスの襟やサンダルのストラップに縫いつけられたビーズの白など、素材を変えることによって、全体が単調にならないような工夫がなされています。 またそれだけではなく、レースやオーガンジーといった透ける素材、そしてその上にフリルを乗せることによって、立体感による陰影を作り出しています。 そしてこのスタイル、よく見ると、青みがかったコットンの白からエクリュ(生なり)のシルクへと、青みがかった白から黄色っぽい白へとグラデーションさせていて、単なる洗いざらしの白ではない、リッチな感じ(実際にリッチな素材でしょうけれども)を表現しています。 ここから私たちが学べるのは、オールホワイトのスタイルを作るときには、まず重ねる白の素材を変えていくこと、それからほんの少し白をグラデーションさせるとよいということです。 ですから、実際にオールホワイトのスタイルを作るときには、白といっても、コットンとシルク、レースとオーガンジーなど、素材や織りを変えていくといいでしょう。コットンの白ばかり重ねてしまうと、子供っぽくなってしまうので注意してください。 また少し大人っぽい感じを出したいときには、艶があったり、光るものを足してください。光沢のあるサテンやパール、クリスタルのビーズなんかでも構いません。 例えばもう既に白いシャツやブラウス、スカートは持っているという場合、何か今風のもの、フリルやビーズ刺繍など、少し過剰な装飾がなされた白いカーディガンやジャケットを足していくと、よりモードな雰囲気になります。
オールホワイトのスタイルが最も似合うのは夏至の光の下
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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