Fashion

一瞬でモードっぽくなる、全身ホワイトのロマンティックな装い方

重ねる白の素材を変え、ほんの少し白をグラデーションさせて

 では具体的にどうやって作っていったらいいか、今回はシモーネ ロシャのスタイルを参考に、全身白スタイルについて考えてみましょう。  シモーネ ロシャのオールホワイトのスタイルをよく見ると、ひとくちに白と言っても、それがいろいろな白で構成されていることがわかります。

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 イヤリングの真珠の白、シルクサテンの白、コットンの白、オーガンジーの白、ブラウスの襟やサンダルのストラップに縫いつけられたビーズの白など、素材を変えることによって、全体が単調にならないような工夫がなされています。  またそれだけではなく、レースやオーガンジーといった透ける素材、そしてその上にフリルを乗せることによって、立体感による陰影を作り出しています。  そしてこのスタイル、よく見ると、青みがかったコットンの白からエクリュ(生なり)のシルクへと、青みがかった白から黄色っぽい白へとグラデーションさせていて、単なる洗いざらしの白ではない、リッチな感じ(実際にリッチな素材でしょうけれども)を表現しています。  ここから私たちが学べるのは、オールホワイトのスタイルを作るときには、まず重ねる白の素材を変えていくこと、それからほんの少し白をグラデーションさせるとよいということです。
ホワイトコーデ

オールホワイトのスタイルを作るときには、素材や織りを変えていくのがポイント ※画像:WEAR

 ですから、実際にオールホワイトのスタイルを作るときには、白といっても、コットンとシルク、レースとオーガンジーなど、素材や織りを変えていくといいでしょう。コットンの白ばかり重ねてしまうと、子供っぽくなってしまうので注意してください。  また少し大人っぽい感じを出したいときには、艶があったり、光るものを足してください。光沢のあるサテンやパール、クリスタルのビーズなんかでも構いません。
ホワイトコーデ

フリルやビーズ刺繍など少し過剰な装飾がなされた白いカーディガンを足すとモードな雰囲気に ※画像:WEAR

 例えばもう既に白いシャツやブラウス、スカートは持っているという場合、何か今風のもの、フリルやビーズ刺繍など、少し過剰な装飾がなされた白いカーディガンやジャケットを足していくと、よりモードな雰囲気になります。

オールホワイトのスタイルが最も似合うのは夏至の光の下

 そして最後にもう一つ、オールホワイトの着こなしの注意点です。春夏のオールホワイトのスタイルが最も似合うのは夏至の光の下です。今年の夏至は6月21日ですから、この時期までにがんがんオールホワイトのスタイルで外出しましょう。
オールホワイト

オールホワイトのスタイルは、夏至がくるまでの間に楽しもう ※画像:WEAR

 それ以降は、徐々にオールホワイトはフェードアウト。8月になると、真っ白よりは少しダークな色合いが似合うようになりますので、オールホワイトのスタイルをするのなら早めがお勧めです。  案外、みんながやっていないオールホワイトの装い。もう既に持っている白いアイテムの新しい着こなしとして、チャレンジしてみるといいでしょう。 <TEXT/小林直子> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 小林直子【小林直子】 ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。新刊『わたし史上最高のおしゃれになる!』は発売即重版に
小林直子
ファッション・ブロガー。大手ブランドのパターンナー、大手アパレルの企画室を経て独立。現在、ファッション・レッスンなどの開催や、ブログ『誰も教えてくれなかったおしゃれのルール』などで活躍中。著書『わたし史上最高のおしゃれになる!』など。
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