百合さんは上京してから、バイト先で知り合った
3歳年上の南米人の男性と付き合うようになります。南米のサッカー選手に似た彼は、外見はがっしりと精悍(せいかん)なタイプですが、実はちょっと抜けているとことがある癒し系。
慣れない東京で必死に生きていた百合さんにとって、彼とのほっとしたひと時は、とても貴重でした。
ところが、
Yah●o!知恵袋にとんでもない書き込みがされたのです。相談は、次のようなものでした。

「同僚の女性が、南米人の男性に騙されているという相談でした。飲食関係の仕事をしていた男性が大使館勤務が決まったというけど、騙されているから心配だという内容です、
国名までしっかりと書かれていたのです」
南米人の彼とのことは、母親にだけ話していました。母親が日帰りで上京した時に、神田の蕎麦屋で打ち明けたのです。ところが一人の男性が蕎麦屋を出た姿を見た百合さんは、あっと声をあげそうになりました。A男さんだったのです。
「A男さんが神田近くで開催の勉強会へ頻繁に出席をしていたことは知っていました。でもまさか、彼が同じ蕎麦屋にいたなんて……」
Yah●o!知恵袋の相談はその直後でした。南米人の彼が勤務していた飲食店の場所や、大使館勤務が決まった時期などから、大使館が彼と特定したため、
採用は取り消しになってしまったのだそうです。
「
彼に事情を説明しましたがわかってもらえず、大喧嘩になって、別れました」
その後もA男さんに幸せをぶち壊されるのではないかと危惧(きぐ)していた百合さん。ところが両親と同居しなければならなくなったA男さんが田舎の実家に帰ったということを風の噂で聞いて、ほっとしたそうです。
百合さんのケースのように、独占欲と愛情を混同している迷惑な人っていますよね。女性の皆さんは被害に合わないよう、くれぐれも気をつけましょう。
―
自分史上最悪の恋愛 vol.11―
<TEXT/夏目かをる イラスト/やましたともこ>
⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】