W杯の感動はプレイだけじゃない。子連れサポーターが見たセネガル戦
足元を見ると次男が転げ落ちてる!
試合前に力尽きて寝ていた次男、2席使って横に寝かせていたのですが、どうやらあまりの歓声にびっくりして座席から落ちたようです。
しかも母ちゃん、飛び跳ねたついでに次男の手を踏んづけたっぽい。
ごめんよぅ。
1点目を取られたときは「やばい」としか思えませんでしたが、2点目を取られたときは「まだまだいける! 取り返せる!」、そう思える雰囲気がスタジアムにはありました。
いまの日本代表には勢いと「やってやる」という強い意志が感じられます。
そして生まれた本田の同点弾。
途中交替で入ってきて、最初のシュートであれを決められるのは、さすがとしかいいようがありません。
勝てたかもと思えた試合でした。
けれど、それはセネガルも同じ。
地力に勝るコロンビアとの試合を3戦目に控えて、できれば日本相手の2戦目で勝負を決めたかったことでしょう。
お互いに決勝トーナメント出場への望みを残してグループリーグ最終戦へ。
近くにいたセネガルのサポーターたちと「ナイスゲーム! ぜひ決勝トーナメントで会いましょう」といって握手。
そして日本を応援してくれた周りのロシア人たちとも握手。「楽しい試合だった!」といってもらい「スパシーバ!(ありがとう)」と答えます。
第1戦のコロンビア戦の後も、敗れたコロンビア人たちは私たちに清々しく「おめでとう!」といってくれました。
相手チームが戦ってくれるからこそできるサッカーというスポーツ。
私たちサポーターも日本代表として、対戦相手に敬意を払うことを忘れないようにしたい。そして運営してくれているスタッフやボランティアたちにも。
国歌斉唱の際には脱帽・立席する。
試合の後には「ありがとう」や「おめでとう」を。
ゴミ拾いに加えて、そんなところも子どもに見せていきたいなと思ったW杯の観客席なのでした。
―子連れサポーターのW杯観戦記 vol.4―
<文/おざきゆか>
【おざきゆか】
女性誌を中心に活躍する編集・ライター。家族はラテン系の夫と2歳・5歳男児。今回のロシアW杯で、4大会めの現地観戦(ブラジル大会は1歳の子連れで)。大学時代にサッカー経験あり
twitter ID @yukamorocha
しかし1戦目のうんちに引き続き、きちんとネタをつくってくれる次男。持ってるというか半端ない。
寝転がったままギャン泣きする次男を抱き上げると、周りのロシア人や日本人サポのみなさんが、オウンゴールした選手をなぐさめるように声をかけてくれました。「ドンマイ」と。観客席も一体感に包まれています。