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タモリに不倫疑惑。愛妻家なのに不倫する男の心理とは

亀山早苗の不倫時評――タモリ(72)の巻>  次々と報道される有名人の不倫。その背景にある心理や世相とは? 不倫事情を長年取材し著書多数のライター・亀山早苗さんが読み解きます。(以下、亀山さんの寄稿)
ブラタモリ

NHKブラタモリ公式サイトより https://www.nhk.or.jp/buratamori/cast.html

タモリの不倫報道に「信じられない」の声

 昼オビの『笑っていいとも!』(フジテレビ系)司会をやめて4年。自分の趣味と興味を活かした番組で楽しそうにブラブラしているタモリ(72)に、珍しくスキャンダルが発生した。相手は現在の大河ドラマ『西郷どん』を手がける売れっ子脚本家の中園ミホさん(59)。中園さんのマンションに通うタモリの様子が7月19日発売の『週刊新潮』に詳細に記されている。  タモリには1970年に結婚した糟糠(そうこう)の妻がいる。おしどり夫婦としても有名で、『笑っていいとも!』が終わったあとには夫婦で約2週間アジア諸国を旅行したりもしていたそう(『女性セブン』2017年2月2日号)。  一方の中園さんはコピーライターや占い師などを経て脚本家としてデビュー。『ハケンの品格』や米倉涼子の『ドクターX~外科医・大門未知子~』など数々の人気ドラマを手がけてきた。私生活では未婚のまま母になったことでも知られている。
中園ミホ

中園ミホ氏は大ヒット連発の人気脚本家。/中園ミホ著『ぐーたら女の成功術』文藝春秋 (2016)

 そんなふたりは14年のNHK紅白歌合戦で審査員として一緒に出演している。その翌年から始まった『Nスペ』(NHK)でもともに仕事をしていた。接点はあったのだ。  ネットではこのニュースを受けて「あのタモリが?」「愛妻家じゃなかったのか……信じられない」という意見がある一方で、「大御所でも不倫は不倫」など冷ややかな言葉も並ぶ。ただ、若いネット民には古希を過ぎた男と還暦間近の女の恋は、理解の範疇(はんちゅう)を超えた話なのかもしれない。

愛妻家でも不倫をするのか

 タモリと中園さんが恋愛関係にあるかどうかはわからない。ただ、彼につきまとう「愛妻家」のイメージと「不倫」が結びつかないという側面はあるだろう。  愛妻家を公言し、それを隠れ蓑(みの)にして不倫をする輩はたくさんいる。そういう男性は除いたとして、自らの言い分ではなく周囲が認めた「愛妻家」が不倫をしている実例は少なくない
手をつなぐ夫婦

写真はイメージです(以下同じ)

 「うちの姉夫婦がまさにそうでした。大学時代からつきあって25歳で結婚。去年、銀婚式のお祝いを実家にみんなで集まってしたばかり。姉は結婚してから夫の愚痴などほとんど言ったことがありません。いつものろけていたし、いい年して手をつないで帰っていくような夫婦だったんです」  カオリさん(47歳)はそう言う。ところが今年の春、義兄の不倫が発覚した。妻であるカオリさんの姉はもちろんだが、周りも青天の霹靂(へきれき)と大騒ぎになったそうだ。 「絶対、不倫なんてあり得ないと思っていたから。家族もびっくり。姉夫婦は今も揉めているようですが、どうなることか」  カオリさんはため息をついた。

むしろ、愛妻家「だからこそ」不倫する?

 筆者は長年、不倫を取材しつづけてきたが、「愛妻家の不倫は、おそらく世間が思っているより多い」と実感している。こういう言い方をすると語弊(ごへい)があるかもしれないが、むしろ「愛妻家ほど不倫する可能性が高い」かもしれない。  ひとつには「愛妻家」は、妻を愛してはいる。だが妻以外の女性も愛する可能性が高い。なぜなら愛に満ちた人だからだ。心身に愛情が満ちあふれているから、妻を愛してはいるが、他の女性を愛することもあり得る。  もうひとつ、妻への愛と他の女性への愛は質が違うから両立できると思っている男性もいる。
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「妻が大好き」と言いながら不倫する男性
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