ゼナドリン(アメリカ版)を飲みはじめると、それまで停滞していたのが嘘のようにぐんぐん体重が落ちていったという桃さん。さらに、
食欲はまったく湧かなくなり、汗は大量にかくようになって、感動すら覚えるほどラクに目標体重に到達できたそうです。
「発表会の1か月ほど前だったので、あとはこのまま維持すればいいと思いました。でもその矢先、練習中みんなの前で話をしようとしたら、
突然口の中がカラカラに乾いて声を発せなくなってしまったんです。このまま呼吸が止まるのではと、頭が真っ白に。
異変に気づいた仲間が水分を持ってきてくれて、なんとか声が出るようになったのですが、みんな私がゼナドリンを飲んでいることを知っていたので、『
絶対薬のせい。やめた方がいい』と忠告されました」

帰宅後、改めて口コミを読み返してみると、「気持ち悪くなってやめた」「口が乾いてしゃべれなくなった」など、副作用のような症状を訴える声が多く書き込まれていたのだとか。
「
最初見たときは、痩せたい一心でマイナスコメントが目に留まっていなかったみたいです」と、桃さん。
詳しく調べていったところ、ゼナドリンに含まれる成分が、覚せい剤に構造の似た危険なものであることも判明。さらに、中国製の類似痩せ薬で数名の死亡者が出ているというニュース記事も目にして、「
一歩間違えば命を落としていたかも……」と恐怖に襲われ、すぐに残りのゼナドリンを捨てました。

「
薬を辞めたらすぐに食欲が戻って、改めて薬の怖さを実感しました。その後体重は少し戻りましたが、発表会はなんとか衣装を着こなせて無事終了。男性からおひねりやファンレターももらうほどだったのですが、発表会が終わった安堵感もあってか、その後みるみるリバウンドして、
2ヶ月足らずで15キロも増えてしまいました(笑)」
発表会のころとは別人のような姿に、
ファンレターをくれた男性には通りすがり「地に落ちた」と言われたものの、健康的な生活が送れる幸せを実感したという桃さん。少しふくよかになった桃さんに好意を寄せてくれる男性も現れ、それからは無理なダイエットをせずに過ごしているそうです。
※桃さんが飲んでいた
アメリカ版ゼナドリンなどエフェドラを含有するダイエットサプリは、その後2004年にアメリカでも販売中止になっており現在は購入できません。「ゼナドリン エクストリーム」「ゼナドリン コア」および現在購入可能なサプリメントとはまったくの別物です。
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シリーズ ダイエット“悲喜こもごも”体験談 vol.12―
<文/千葉こころ イラスト/ただりえこ>
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自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するアラフィフライター&編集者。
人生後半戦も夢だけは大きく徒然滑走中