「白桃味きびだんご」に、塩レモン味の「スポーツきびだんご」
今回送られてきたのは、その元祖きびだんごの白桃味である。
桃太郎のきびだんごに、リアル桃を入れるというのはありそうでなかった。ちなみに黍は入っていないようだ。

白桃きびだんご15個入り税込 615 円 楽天販売ページより
味は、ほのかな甘味のやわらかい牛皮の団子、という間違いなく、あの親しみあるきびだんごなのだが、しっかりと桃の風味がし、それがとても良く合っている。廣榮堂は他にも様々な味のきびだんごを作っており、珍しいところで、塩レモン味の「スポーツきびだんご」なども出している。

スポーツきびだんご10個入り410円(税込)廣榮堂オンラインショップより http://www.koeido-onlineshop.jp/i/15070300
激しいスポーツの後、きびだんごを差し出されたらそのマネージャーを張り倒すと思うが、味は美味いと思う。
「オリジナル桃太郎ストーリー」では桃太郎がリア充になっていやがる
ちなみにこの白桃元祖きびだんごも五味氏のパッケージで、可愛い桃太郎や動物の絵が描かれており、特に猫が可愛い。桃太郎に猫が出て来たかはわからないが、とにかく猫が可愛い。

猫は中央の上から4番目と思われます。元祖きびだんご15個入615円(税込)廣榮堂オンラインショップより
そして特筆すべきは、中に「オリジナル桃太郎ストーリー」が入っているという点だ。
この白桃きびだんごには「この白桃きびだんごは女の子が作ってきたもので、犬、猿、雉が『このきびだんごどうしたん?』と聞くと桃太郎は白桃きびだんごのようにうす桃色になった」という話が入っていた。
誰だその女は。桃太郎がリア充になっていやがる。
きびだんごの味は変わらない。しかしやっぱり時代は変わっているのだ。
<文・イラスト/カレー沢薫>
【カレー沢薫(かれーざわ・かおる)】
1982年生まれ。漫画家・コラムニスト。2009年に『クレムリン』で漫画家デビュー。主な漫画作品に、『
ヤリへん』『
やわらかい。課長 起田総司』、コラム集に『
負ける技術』『
ブスの本懐』『
やらない理由』などがある