「とにかくスゴいんです。束縛が」
そうため息をつくタカコさんによれば、
ヤスヒロさんは度を越したやきもち焼きだそう。
「サークルで一緒だった女友達と電話するだけでも急に不機嫌になり、『ずいぶん長かったね』『誰と話してたの?』としつこく聞いてきます。休日には『俺が家にいるのになんで一緒にいてくれないの?』と
よっぽどのことがなければ外出を許してくれませんし…。

それに噛み癖がひどくて、やめてほしいと言っても体のあちこちを強く噛んでくるんです」
二の腕の噛み痕(あと)を見せてもらいましたが、若干青あざになっているところが……。「
わざと人に見えそうなところに噛み痕をつけてくるんです」とタカコさんはこぼします。
「外ではコンサルタントとしてバリバリ活躍し、出世頭として期待されている主人ですが、裏の顔は物凄く子どもっぽいんです。極端というか……。やっぱり、頭がいい男の人って、どこかのタガが外れてるんですかね?」
ほぼ毎日噛まれて満身創痍(まんしんそうい)になりつつも、「主人のことは大好き」と言い切るタカコさん。なぜでしょう。エリート夫とそこまで愛し合っているはずなのに、筆者は全くうらやましくありませんでした……。
―東大卒と結婚した妻たち vol.1―
<文/小泉ちはる>