結婚式・指輪はムダ…女性が望む“結婚相場”がダダ下がり中
長く不況が続きすぎたせいか、”女性のデフレ化”が進んでいるらしい。そんな兆候を感じて、「もらってうれしいプレゼント額」から「結婚相手に望む条件」まで大調査。自分をバーゲンセールしないためのセルフチェックにもどうぞ!
「お金がすべてではないけど……。でも、結婚相手の年収はある程度欲しい!」という希望は適齢期の女性には普通あるもの。ところが、今その金額に異変が起きている。
バブル期には結婚相手の男性に「高収入」「高学歴」「高身長」を求める「三高」なんて言葉が流行ったけれど、近年は絶滅寸前。代わって、台頭してきたのが「平均的な年収」「平凡な外見」「平穏な性格」の“三平”である。
マーケティングライターの牛窪恵氏は、結婚相手に平均を求める女性たちを「三平女子」と名付け、提唱。大手結婚相談所「オーネット」の調査でも、20代女性のおよそ6割が、三平女子にあたることがわかった。
「20~30代の56.3%が、自身を『三平女子』と回答。三平女子が結婚相手に求める年収の平均額は約503万円でした。また、18.4%が自分は『こだわりなし女子』と答えています」(オーネット・広報、※「こだわりなし女子」=結婚相手に条件面での希望を持っていない)
三高を望む女性は全体の約10%にすぎない。昔より、未婚男性に求めるハードルは低くなっているようだ。でも、総務省「就業構造基本調査」(2012年)によると、30代後半の未婚男性のうち約72%が年収400万円未満。「結婚相手に求めるのは年収503万円」だとしても、現実はもっと厳しい。
「希望年収はあくまで“希望”です。未婚女性のアンケートでは約半数が『400万円あればOK』と回答。また、20代女性の3人に1人が『300万円台でも構わない』、全体の46.9%が結婚相手の職業に対しても『気にしない』と答えています」(同)
結婚相手への条件は現在、ナイアガラの滝のごとく暴落中だ。女子SPA!が実施したアンケートでも、20~30代女性99人うち、50人が「結婚指輪はいらない」、47人が「結婚式はお金の無駄だから挙げたくない」と回答。きょうびの女性は、とっても現実的なのだ。
男性ライター(26歳)が、20代女性が多数参加するお見合いパーティに潜入取材を試みたところ、こんな話を聞くことができた。
「年収は低くてもいいから気が合う人で浮気しない人がいい。この間、街コンで出会った公認会計士の人は、結婚相手というよりセフレを求めてた」(24歳・PR)
収入と浮気のリスクは比例する。そんな冷静な分析に基づき、結婚相手の希望年収を下げたという。
「男性の平均年収は400万円ぐらいでしょ。私も働けるから、それぐらいあれば全然、十分。夫婦で年収600万円あれば特に問題ないですよね」(26歳・建築)
20代女性にとって、共働きはごく当たり前の選択肢なのだ。
<三平女子の割合>
「20~24歳」60.2%
「25~29歳」63.6%
「30~34歳」55.9%
<三平女子が望むもの>
「結婚相手に望む年収」503万円
「相手の職業・職種は気にしない」46.9%
「結婚後に欲しい小遣い」3万9000円
【オーネット 調査概要】2012年8/24~27、全国の20~39歳の独身女性446人にインターネットで調査
― 「女性のデフレ化」が止まらない【2】 ―
“三平女子”が結婚相手に望む年収は503万円
