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「猥談バー」に集う男性はみんな爽やか。猥談は癒しかもしれない|辛酸なめ子

いまどきの男を知る会 ファイルNo.14 猥談バーの男性客】 imadokiotoko_banner 先日、都心のカフェで、隣の席の会社帰りの若い男子たちから聞こえてきた会話。 「最近楽しかったことは?」 「セックスで2回イッたこと」 「30分ずっとギンギンでギネス認定員がいたら載ったと思うよ」  チラっと見たら、草食っぽいメガネ男子でしたが……。無邪気な猥談に老婆心が和みます。  カフェで、街角で、見た目が草食系な男子がエロトークをしているシーンに時々遭遇します。時代が変わっても、猥談の魅力は普遍的なのかもしれません……。

猥談を楽しく話せる「猥談バー」に行ってみた

 そんな猥談のポテンシャルに目を付けた、やり手の男子が佐伯ポインティさんです。「エロデューサー」を名乗り、クラウドファンディングを利用して資金を調達。25歳の若さで猥談を楽しく話せる会員制バー「猥談バー」をオープンしました。たちまち毎晩客が絶えない人気店になったそのバーを訪れてみました。※猥談バーは会員制のため、場所は会員以外の人には非公開となっています。
佐伯ポインティさん

佐伯ポインティさん。自ら立ち上げた株式会社ポインティのCEO(チーフ・エロデュース・オフィサー)

 椅子と壁が赤くムーディで、適度に視床下部を刺激する店内。初対面の佐伯ポインティさんは、知性と無邪気さが入り交じったおしゃれ男子。猥談バーを主催しているのに、ギラギラしたものは感じられません。毎晩の猥談で、色欲を発散しているのでしょうか。 「猥談の機会はそれまではそんなになかったです。飲み会の2時間の中で15分、サビ部分みたいな感じでした。わざわざエロい話しようって集まらないじゃないですか。猥談バーならサビ部分だけを自然な流れで楽しめるんです」  と、ポインティさん談。飲み会でどうでもいい雑談をするくらいなら、猥談に特化したいという合理的なプラン。ネットで必要な情報を取捨選択できる情強世代ならではの発想かもしれません。

「“おもしろくないめ”のエロの人は入れたくない」

「以前は、月一で10ヶ月くらいやってて、この場所を借りて2ヶ月目。クラスに一人はいるエロい人がエロい人を呼んでくれるんです。『友達連れてきました~』というのが、徐々に増えていく感じ。だから、本当に猥談好きな人しか来ません」  イベント形式でやっていた時は、混雑にまぎれてお金を払わずに帰ってしまう人が続出。 「1日100人超えた時はめっちゃ大変で、フェスの伝票書いてるみたいな感じでした。食い逃げがあったからプラマイゼロだったんです。ちゃんとやんないとなって思ってリアルの店舗を借りて会員制にしました。セクハラする人や迷惑かける人とか入れたくないので。おもしろくないめのエロの人は入れたくない」  セクハラや、ボディタッチ、性癖の否定、連絡先を聞くなど他のお客さんを不快にする行為があったら、どんどん出禁にするそうです。実は空気が澄んでいるかもしれない猥談バー。また、想定していたのと違ったのは、孤独を埋めるために来るお客さんが結構いたという点。 「僕は居場所作りたいわけじゃないんで。おもしろい話で退屈を解消したいんです。僕自身、別に孤独じゃないんで。でも退屈なんですよ。エンタメが好きなんです。猥談ならどんな人でもおもしろいですから

猥談に興奮するとおもしろさを妨げる

 最近聞いた中で印象的な猥談を伺ってみました。 「新しい東横線のボックス席で正常位したって言う27.8歳の女の子の話です。性の部分は意外とロジカルで、その子は初体験が中学生の時、校庭でみんな部活している中、制服で抱き合って対面座位したそうで、常に人に見られるのがいいらしいんです。 その時は誰にも対面座位してると気付かれなかったらしいですが。バレるかどうかの視線が欲しい。だからエレベーターとか電車とかめっちゃ範囲広いんです」  想像するとかなりエロいですが、ポインティさんは冷静です。 「猥談を聞いても僕は興奮しません。どっちかっていうとウケるって感じ。楽しいものとかエンタメの中にエロがあるって感じなんで。興奮するのは自分に置き換えてるか、相手に矢印が向いてるか。それが聞き手の質を下げるというか、おもしろさを妨げるなって思います」  猥談に感情移入せず適度に距離感を保つ……理性的でレベルの高い行為です。主催者がそういう立ち位置だからこそ、女性客も安心して猥談を話せるのでしょう。その日、一見まじめそうなメガネ女子が笑顔を浮かべて、男子が半勃ちでどうこうと語る猥談に聞き入っていました。
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スクワットに催眠術…バラエティに富んだ猥談
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