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月収9万円のシングルマザー介護士。「冬に暖房もつけられない」

 働く女性の活躍が重視される一方で、日本の女性の貧困化が深刻だ。国立社会保障・人口問題研究所によれば、単身女性の3人に1人が貧困(手取り月収−家賃=8万4999円以下)で、現役世代の多くで相対的貧困率(所得の中央値の半分を下回る人の割合)が男性を上回る。  前回は生活保護を受ける女性を紹介したが、今回は母親も養うシングルマザーを紹介する。

介護士として懸命に働くも、冬に暖房もつけられない極貧

「介護の仕事は思った以上に薄給で……」  神奈川県に住む介護福祉士の後藤路恵さん(仮名・38歳)は肩を落とす。2年前に元夫の度重なる暴力が原因で離婚。現在は4歳になる娘と68歳の実母と3人で暮らしている。
介護士

※写真はイメージです

「月収は良くて9万円に届くかどうか。母の年金も微々たるもので、児童扶養や児童育成手当など月4万~6万円が支給されますが全収入は15万円以下。暴力から逃げたい一心で条件交渉もしなかったので、元夫からの慰謝料や養育費の送金もない。これで家賃6万円を払えば、生活はカツカツです」  後藤さんの住むアパートは駅から徒歩15分、築45年の老朽物件。日当たりは最悪で、水漏れもする。 「風呂はユニットバス、2日に一度しかお湯をためない。エアコンも冬でも極力使わないので、家の中でもホッカイロは必須。また子供の服はすぐに小さくなるし、季節の変わり目は出費がかさむ。母も腎臓に持病があり、年1回は入院しますが、貯金はおろか医療保険に入る余裕もありません」  それでも後藤さんは「生活保護は受けたくない」と頑なに拒む。 「職場や保育園など周りの目もあるので、やはり抵抗がある。それなら毎月の手当を最大限まで受けて、介護士としてのキャリアを積みたいです」  今後は「ケアマネジャーの資格のための勉強も始めたい」と仕事への意気込みを見せた。 「今は生活が大変で、将来への不安を感じる余裕すらない。正直男性不信気味なので再婚願望もありません。せめて母親が生きている間に娘と3人で温泉に行きたい……これが今のささやかな夢です」 《ひと月の収支》 月収 15万円 家賃 6万円 食費 3万円 通信費 5000円 日用品 3万円 光熱費 1万円 医療費 5000円 母親への小遣い 1万円 収支 プラマイゼロ円 ― [オンナの貧困]最前線
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