婚約者に裏切られた女性、ペットを「生涯のパートナー」に…寿命40年のペットって?
婚約破棄をされ失意のドン底で運命の出会い
「タオが家に来てくれた日、私は婚約破棄して初めて泣きました。タオは籠の中からそんな私を優しく見ていてくれたんです」
失意のどん底にあったA美さんは、日に日に懐いていくタオのお陰で元気を取り戻していきました。ところが、そんなある日突然に浮気相手の元に去っていった彼氏が戻ってきたのです。
「合鍵を返してもらうのを忘れていて、彼は勝手に家に入り込んできました。どうやら浮気相手に振られたようで……ヨリを戻そうなんて言ってきてハラワタが煮えくり返るような怒りに震えていたその時、タオが助けてくれたんです」
寂しがり屋のインコのため、独身を貫くことを決意
まるで少女マンガのような話です……助けに来るヒーローがインコで無ければ。その後、A美さんにも彼氏ができることがあったそうですが、タオは家に男の人が来るたびに威嚇をし、数日泊まらせればしょんぼりして羽を抜く始末(インコの本心は謎ですが)。こんなにタオを悲しませるなら……と、A美さんは彼氏を作ることすら止めてしまいました。
「タオの寿命が来る頃には、私も72歳。それまでにどうにかお金を貯めて、高級老人ホームで老いらくの恋を探そうかなって思ってます」
A美さんに次の彼氏ができるのは40年後……?!
―シリーズ「結婚・出産を“しない”と決めている人たち」―
<文/もちづき千代子>
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フリーライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像エディター・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーライターとして活動を開始。インコと白子と酎ハイをこよなく愛している。Twitter:@kyan__tama
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