『ねことじいちゃん』より
――周りを固める役者さんも豪華です。
岩合:脚本を読まれた小林薫さんに、最初、「
これだと猫が演技してるけど、本当にするの?」と言われました。しないとは言えないので、「
します!」と(笑)。でも実際の現場ではやらないこともあるので、待っていただくことも多かったですが、みなさん猫がお好きな方だったので、助かりましたね。
――今の日本の猫ブームをどう考えますか?
岩合:
猫好きはいつでも猫ブームだから、いまさらという感じだと思いますけど(笑)。でも本当に猫を取り上げてくださる回数が増えている感じはしますね。これも時代じゃないかな。集団が大切という時代から、
個が大切だと言われる時代になっている。それを猫が体現しているからかなと思いますね。
――最後に女子SPA!読者にメッセージをお願いします。ちなみに本サイトの読者は猫好きがとても多いです。
岩合:そうですか。猫が可愛いと思ってくださるのはとても嬉しいです。でも
この映画を観てくれた方が、この島に行ってみたいと思ってくれたらさらに嬉しいです。自然とともに人も猫も生きていくことがどんなに大切かということが、ひとつの背骨のようになっている作品です。猫好きの方なら、猫が可愛いというのは思っていただけるでしょうから、ああいう場所に行ってみたいなと思ってくださるのを期待したいです。
(C) 2018「ねことじいちゃん」製作委員会
<文・写真/望月ふみ>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi