「決め手は、夫が仕事から帰ってきたときにうなだれていたことがあったんです。理由を聞くと、飲食店の新店舗の開業に携わっていた
夫がデザインした店のロゴが、とある他社の商品のロゴに酷似していて、その会社から『
訴訟を起こす』と電話がかかってきたそうです。」
祐実さんが「
デザインが似ていたのは偶然なんだよね?」と訊ねると夫の口から衝撃の一言が。

「『
いや、真似したんだけれど』と何も悪びれる様子もなく言ってきて、唖然としましたよ。そんなの常識的に考えたら駄目だって分かるじゃないですか。」
あまりの自業自得ぶりに呆れて、そこから離婚したいという気持ちが次第にでてきそう。「夫のことは嫌いじゃないけれど今までのことも踏まえて、もし子供ができたときに『
この人は父親にはなれない』と悟ったんです」
それからしばらくして安田さん夫婦は離婚しました。離婚自体は特に揉めることなく終わったそうですが、離婚時の夫の行動に安田さんは呆れたそうです。
「
私の親どころか、自分の両親にすら何も言ってなかったんです。よほどバツが悪かったのかもしれませんが、あまりの無責任さに呆れましたね。夫は両親とあまり連絡をとらないので、連絡をとるのはいつも私の役目だったんです。
離婚したあとも何も知らずに連絡をしてくれる義両親に私から報告しましたよ。義両親は一切連絡をしてこない自分たちの息子に呆れながら私に同情してくれて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね」
独身であればすぐに別れればいい相手の行動も、結婚してしまうとなかなか難しいもの。「子供の父親になれない」と感じた安田さんの判断は賢明だったといえるでしょう。
-私のトンデモ離婚体験記-
<文/結城>
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ライター・社会取材系。子育てや家庭問題、現代の生きづらさなど、社会の現実に根ざしたテーマを取材し、読者に考えるきっかけを届ける記事を執筆。