家事の救世主。料理代行サービスで7食分の作りおきが完成、お値段と味は?
前回は料理代行サービス3選をご紹介した。今回は、実際にその中のひとつに料理代行を依頼してみた。
忙しさと自堕落な性格から、外食・コンビニご飯一辺倒の筆者。偏った栄養でボディラインは崩れ、肌荒れも絶望的…。このままではマズい!
というわけで、まずは食生活を見直そうとしたものの、お料理をする時間も技術もない。そこで、家事代行サービスで料理を頼むことにした。
今回お願いしたのは、家事代行会社「キャットハンド」。ホームページを見て、問い合わせフォームから申し込みすると、翌日、折り返しの電話が。3日後に依頼できることになったが、これはかなり奇跡的。料理代行は頼む人が多いので、本来は1か月前から予約するのがベストだそうである。
続いて、料理の希望や自宅の場所、近所のスーパーについての情報を聞かれる。ついでに用意しておくべき調理器具や調味料を確認して、保存容器など足りないものは、当日までに揃えておくことに。
ついに当日。朝の9時から13時半まで4時間半で、7食分の作りおき料理をお願いした。
チャイムが鳴り、扉を開けると、そこにはアラフィフと思わしき女性が。
まずは現金を渡してスーパーへ買い出しに行ってもらうことにした。スマホでスーパーの位置を調べる手がたどたどしくて、その姿はまるで「うちのお母さん」みたいだ。
食材費の総額は6583円。スーパーから帰宅後は料理代行スタッフの本領発揮。スマホを相手にしていたときとは別人のように狭いキッチンを機敏に動き回り、コンロや電子レンジを駆使して、あっという間に料理を仕上げていく。最終的には4時間半で14品目もの作りおきおかずを完成させたうえ、キッチンもピカピカにしてくれた。
料理代行スタッフが鮮やかな手つきで作ってくれた7食分の作りおきおかず。タラの和え物や油揚げの肉詰め、厚揚げと大根の煮物など計14品1人前×7食分。素人目には野菜もたっぷりと健康的でおいしそうに見えるがプロの目線ではどうか。調理師の青木ユミ氏に試食してもらうことに。
「魚が半生で作りおきには向かなかったり、卵焼きの味が薄かったり、つめが甘い部分も少しありますね」と指摘しつつ、「肉と魚のバランスもよく、材料もうまく使い回せていますが、全体的にちょっと茶色。パプリカなど赤い食材を加えれば、もっと食欲をそそられるはずです。まさにお母さんの味。外食では食べられませんね。心がほっこりします。とくにキャベツとキュウリの浅漬けは酸味とうま味のバランスがよくて最高!」とおおむね好評だった。
記者も食べてみたが、確かにちょっともの足りなさを感じる、味の薄い料理も数品あった。でも、その完璧でない家庭料理の味こそが、おふくろの味の醍醐味である。記者は独り身のため割高となったが、世帯人数が多ければ、一食ひとりあたりの予算はもう少し抑えられる。利用するならば、人数が多い子持ち世帯などにオススメのサービスかもしれない。
薄味の卵焼きで思い出す料理代行はおふくろの味
7食分の作りおきおかずができあがり
1
2